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つれないキミと売れてる僕2-5 - 04/13 Mon

trackback (-) | comment (0) | つれないキミと売れてる僕
里見が冷たい

冷たい

冷たい


須野はだんだんと暗い影を落としていく。葛西の望む『川越』へと変化する
しかし、親友のその暗い表情を演技以外の時に見るのはきついものもあった

「須野ー」
「ん?」
「ちょっと・・・部屋来て飲まね?」
「・・・うん」

撮影は深夜まで続いたが、葛西は須野を呼び出す
親友が心配で

「・・・なんか、進み始めたけどまだまだ長いねー」
「須野ー、里見に会いたい?」
「・・・うん・・・でも仕事だから・・・」
「そうだな」

須野は仕事はしっかり最後までやり遂げる男。自分の感情を抑えてでもやりきる・・・

「里見も仕事忙しいみたい」
「・・・」
「電話もすごいあっさり・・・いや、あっさりなのは昔からだけど・・・なんかあんまり僕と話したくないみたいな気がする」
「・・・それは・・・」

須野は葛西の差し出した缶ビールを少しだけ飲んでタバコに火をつける
須野がタバコを吸うときは不安がある時、イライラしているときだけ
今はどちらだろうか・・・

「うん。大丈夫・・・今までがちょっと幸せすぎてそのギャップに慣れてないだけ」
「須野・・・」
「心配かけたな・・・ごめん」

須野は優しい・・・里見には特別優しいが、周りにも優しい・・・葛西にもとてもとても優しくて・・・

「・・・須野・・・黙ってろって言われたけど・・・光、一回こっち来た」
「・・・え?」
「オレが須野が『川越』に見えなくて・・・って話したらそのまま・・・帰った・・・悪い」
「・・・そっか・・・里見・・・わざわざこっち来てくれたんだ・・・」

須野の顔に少しだけ元気が戻ると葛西は少しだけ心が軽くなる
言ってしまったのは罪悪感から。罪悪感を軽くしたいためだけに話してしまう

「じゃあ、里見が電話で冷たいのも僕の演技のため・・・かな」
「そうかもな」
「うん・・・里見、優しいから」

須野はタバコを消すと微笑むと「大丈夫。僕は『川越』になるよ」と葛西に言い、葛西もそれに頷いた

「葛西、監督やってる時の顔、かっこいいよ」
「やーめーろーよぉぉぉぉ!!!!オレは元々カッコイイっつーのーーーー!ただお前らといつも一緒だから目立たないだけなのぉぉぉぉー!」

いつもの調子の葛西になって須野もホッとする
親友で仕事仲間で・・・

幸せはいつだって傍にあることを思い知らされる





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誤字脱字が酷いところがあって直そうと思って後回しにするとどこだったか判らなくなったりします。見つけたところはすぐに直すべきだと反省中です
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