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赤い糸11 - 05/07 Sat

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順平と風花の部屋へ来てケーキを渡すとすぐに風花が淹れてくれたコーヒーを飲みながらさっき会った占い師のことを話す

「イイ・・・のか?怜はそれでイイ?」
「そうだよ!同性だから迷ってたのに今付き合ってるのは男の人なんでしょう?」
「・・・でも、オレはあいつよりも新田の方がイイ・・・新田・・・すげぇ優しいし・・・だから、今度・・・」
「「会うよ!」」
「ホント仲良しだな。お前ら」

いつも同時に同じ言葉を発する順平と風花を見て笑うと貰って来たケーキを食べる

「怜、なんかお前明るくなった」
「んー?」
「いや、元々オレらの前だと結構笑ってたけどさ、なんかいつもよりも表情がイイよ。お前」
「きっと新田さんって人が怜くんをそうしてるんだね」

順平も風花もニコニコと怜を見てきて恥ずかしくて目を逸らす
そういえばゼミの友人たちにもそう言われた気がする・・・新田に変えられてきた。幸せになるために自分で変えたいと努力した

「信じても・・・イイと思った。運命じゃないけど信じてもいいかな・・・って・・・運命じゃないやつが全員裏切るわけじゃないし」
「おう!そうだな」
「早く会いたいなぁ」
「あ・・・学祭があるんだけどそこでライブ喫茶やるんだ」
「ちょ!お前歌うの?!音楽絶望的だったお前が?!」

順平が驚いた顔で怜を見ると怜は少し拗ねながら「オレはやらないし」と呟く

「新田が・・・」
「え!彼氏の方が歌えるのか!」
「らしい・・・聞いたことないけど」
「うちの大学と日程違えば行けるよな」
「日程一緒でもゼミで出し物とかうちの大学はないじゃない!フリマとかがメインで特に行かなくてもいいかなぁとか思ってるけど」
「あぁ、そうか・・・怜のとこのほうが学祭華やかだよなぁ。怜の彼氏にも会いたいしー!あぁ、でもなんつーか娘の彼氏に会う気分なのはオレだけ?」
「誰が娘だ!」
「順平くんの気持ち私も判るー」
「おい!お前らいつからオレの親になった!」

そう笑いながらケーキの試作を美味しく平らげたのだった







「なぁ、ギターとかどこにあんのー?」
「ん?ギターなんてないよ?」
「え!じゃあどうすんの?」

新田の部屋でギターを探すけれどどこにもないようでクローゼットまで覗いた怜が驚いた顔で新田を見る。みんなの噂通りもしかして楽器も弾けないんじゃ・・・と学祭までの残り少ない日数を心配する

「・・・オレの楽器、なかなかここに持ち込めないんだよなぁ・・・なんとか学校とは話しつけて持ってきてもらうことになってるから」
「何・・・すんの?」
「まぁ、柄じゃないって笑われるだろうけど、オレ、ピアノやってたんだよな」
「え!!!ピアノ?!歌じゃなくてクラッシックとか?!」

新田はまた笑いながら怜に手を伸ばして怜を引き寄せると後ろから抱きしめて耳元で囁くように「歌うよ」と言う。ゾワリ・・・といつもの情事が浮かんで快楽の感覚がリアルに思い出される

「耳元ずりぃ」
「うん。知ってる。ワザと」
「新田ムカつくー」

口を尖らせた怜を「可愛い」と抱きしめて何かのメロディーを口ずさむ

「・・・声、ヤラしい」
「だろー?」
「お前、そうやって今までオトしてきたわけだ?」
「・・・正直、当たり」
「なんかムカついた」

微笑んだ新田にまた抱き締められて「今は怜だけ」と甘い声で囁かれると気分も悪くない

「でも、急にそんな歌うことになっても弾いて歌えるもんなの?」
「急に?あぁ、そっか・・・オレ、弾いてる。バイトで。たまに歌ってもいる」
「え!そんな上手いの?!っていうかそんなバイトしてるんだっけ?」
「あぁ、言ってなかったっけ?オレ、バーでバイトしてるだろ?歌姫はいるんだけど、金曜日しかいないし、そこで頼まれれば弾くし歌うし」

聞いたことのなかった新田のこと。そういえばまだまだ新田について知らないことも多い

「まぁ、その歌姫に比べたらオレなんて全然だけどさ・・・すげぇ美人でピアノも歌も上手い・・・謎の多い人だけどきっと音大とか出てるんだろうなぁ・・・あの人」
「・・・へぇ・・・歌姫」
「あ、姫っつっても男だけど・・・」
「・・・バーって・・・」
「ちょっと変わってるゲイバーっつーか・・・」

驚いて声にならない声を上げた怜を抱きしめなおす

「安心してー・・・今はホントに怜だけ・・・あー、すっげぇ今日もイイ匂いするし」
「イイ匂いって・・・もしかして甘いにおいしてる?」
「ん・・・してる。ケーキ屋さんでバイトしてるから?」
「そうかも・・・」
「最近、甘いにおい嗅ぐ度に怜の体思い出してやばいよ・・・オレ」
「って擦りつけんな!」
「今日はしない?」

あの日から指を増やされたり自分でも納得のいかない場所の開発を進められてきて怜は身の危険をより感じる。嫌・・・ではない。もうそこが感じることは判ったし、痛くもない。ただ、まだそこまで決意できないだけ・・・

「怜・・・大丈夫。今日も挿れないから」
「・・・絶対?」
「挿れたい・・・けど我慢する」
「・・・」
「いや、大丈夫だって。マジで。挿れるばっかがセックスじゃないし。もしなんだったらまた素股させてもらえたら嬉しい」

怜は体重を新田に預けると新田の顔を見上げて「イイよ」と言うと新田にキスをされて「愛してる」と囁かれる。幸せ。幸せ・・・愛されて求められて幸せ・・・





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この歌姫に関しても実はお話があったりするんです・・・wあちこちホント書き散らかしてて早くみんな完結させてあげないといけない・・・水尾の悪い癖です
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