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赤い糸19 - 05/15 Sun

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控室のドアが閉まる音がして続いて鍵のかかる音が怜の耳に響く
すぐに新田の腕が怜を抱きしめる

「怜・・・嬉しい」

そう囁かれて新田を突き飛ばす

「・・・?」
「・・・さ・・・」
「さ?」
「さっきのっ・・・」
「え・・・?ヤキモチ?大丈夫。断ったし・・・ただのお客さんだから」

新田が笑ってソファに座りながら怜の手を引き寄せる

「違・・・た・・・タイプだった?」
「うーん・・・怜がいなかったらいただいてたかなぁ・・・あ、でもホントにしてないよ?怜が今日来てなくても何もしてないから!」

怜は首を振る。運命の赤い糸が切れた・・・それはきっと自分のせい・・・今、新田には自分がいるから糸を切る言葉を言わせてしまったから・・・
恋に落ちる前に糸を切らせてしまう・・・その恋が燃え上がれば自分なんて捨てられてしまう・・・どちらも怜には酷い気がして頭が混乱する・・・自分は糸を切りたいと思いつつ切るのが怖くて俊輔をそのままにしているというのに・・・

「怜・・・?」
「やっぱり・・・友達に戻ろ・・・」
「え?!」
「オレ・・・お前の出逢い潰してるっ!」
「いや、そんなの怜がいるから要らないし・・・怜、何?どうしたの?」

あの時のように自分の声で感じてくれて思い出してくれて我慢できなくなったのだと思いたかった。2人きりになってまさか別れ話の続きを言われるとは思わなかった新田は怜の手を強く握る

「笑わない・・・で聞いて・・・今から言うのはバカらしいけどホント・・・」
「うん?」
「・・・オレ、人と人を繋ぐ赤い糸が見える・・・んだ」
「・・・ずいぶんロマンチックだなぁ」

新田は微笑みながら怜をソファに座らせると肩を抱く

「そうじゃない・・・ホントに・・・見えるの・・・」
「うん。そっか・・・それで?」
「・・・さっき・・・の人と・・・繋がってた・・・」
「ええ?!オレと怜が繋がってるんじゃなくて?」

怜は新田を見て信じてはいないな・・・と思いながらも首を振ると新田の手が怜を強く引き寄せた

「まさか、怜は俊輔と赤い糸で結ばれた関係だとか言い出さないよな?」
「・・・」

怜の表情を見て新田は怒ったような顔で怜の唇に無理矢理唇を押し付けた

「新田っ・・・」
「・・・俊輔のコト好きになりたくないとか・・・言ってなかった?」
「なりたくない・・・」
「嫌だ。ダメ!なぁ、糸が見えるとして、さっきの奴との糸が切れたのも見えたとして・・・次に怜とそれが繋がる可能性はないわけ?」
「・・・」

そういえば・・・赤い糸が切れたらその人の運命の人はもういなくなるのか・・・そう疑問に思ったのに新田の指からはまた新しい糸が見えていて少しホッとする。そして同時にまた同じことの繰り返しをするようでまた苦しくなった

「オレとは繋がってない・・・」
「それは俊輔と怜が繋がってるから?」
「・・・」
「怜、それじゃなんで切ってくれないの?怜は見えるし、切ることもできるんだろ?」
「それ・・・は・・・」

あの占い師の言葉を頭の中で思い出す・・・切る条件・・・相手にフラれること。涙を見せないこと・・・簡単。新田は簡単に切って見せた。なのに何故まだ自分は切っていないのか・・・

「怜、オレのコト名前で呼んでみて」
「え?」
「ほら・・・呼んでみて?」
「・・・」

新田の名前・・・誰も呼ばない名前・・・

「呼び慣れてるだろ?判るよな?オレの名前」

怜はひとつ頷くと口を開く・・・

「しゅ・・・俊輔」

新田は少し笑って怜を抱きしめる
ゼミの、いや、大学の人気者と同じ名前・・・地味な自分の名前なんてほとんど誰も知らないし、もし知っていても名前で呼ぶ人間なんていない
たとえ呼ばれたとしてもそれはきっと自分を呼ぶ声じゃないから

「・・・怜から呼ばれてみたかった。オレもあいつみたいに呼ばれてみたかった」
「新田、オレっ・・・」
「たとえその赤い糸で結ばれてなくたってオレは怜のことすごい好きだし、怜の言うオレの赤い糸の相手が現れてもオレは全部跳ねのけるよ?」
「・・・」
「それじゃダメ?」
「・・・赤い糸で結ばれた相手とのほうが幸せになれる・・・んだぞ?」
「だって、オレは目の前の怜といる方が幸せだもん」
「・・・オレがいたらもっと幸せになれるかもしれない相手と出逢っても全部邪魔するんだぞ?」
「いいよ。邪魔して・・・」

新田の優しい目を見て目を逸らす。優しい・・・優しくて飲み込まれそうになる。このまま甘えたくなる

「それに・・・もし、恋に落ちたらオレなんか簡単に捨てちゃうんだ」
「えー!それはないって言いきれるよ」
「・・・まだなってもないくせに・・・言い切るの変だ・・・」
「怜」

顔を上げるとキスが降って来る

「俊輔と切れよ・・・オレを選んでよ・・・こっちの俊輔を選んでよ」
「・・・」
「怜を幸せにする努力するから・・・」
「・・・でも、オレ今日幸せじゃなかった」
「あぁー・・・それはホント悪かったし・・・」

怜はおずおずと新田の首に腕を回す

「怜・・・あんまり時間なくなっちゃった・・・ヌいてあげる」
「や!イイ!大丈夫!!!」
「怜・・・」

耳元で熱っぽく囁かれると一気に思い出して顔を赤くする

「ほら・・・な?あー・・・もーめちゃくちゃ可愛い・・・怜・・・オレの怜」
「っ・・・ぅ・・・」

デニムの上から撫でられてさっきまで鍵盤の上を踊っていた指が怜の体に触れる

「新田ぁ・・・」
「怜、今日はごめん・・・でも、もしまた勘違いされるようなことあったら今度はちゃんと怜を守るから・・・絶対。守るから」

新田に囁かれて擦りあげられるといつもより早く体をぐるぐると回って溜まっていた熱を放出した







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つれキミ売れ僕を並行して書いているのに、また青プを思いついて書きたい衝動!っていうか書かないと忘れるんじゃないかって言う恐怖!ううううー
どうでもいい本業wイベントが予定入れてなかったものまで入れたりして忙しくて時間ないっつーのに更に時間なくてあぁ、今私は命を削ってる気がする・・・と毎晩・・・いや、毎明け方思っております。時間がないときは睡眠時間削るしかないっていうのはどうにもならんのだろうか・・・あとゲームもやりたいwwwww
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