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赤い糸22 - 05/28 Sat

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冬休みの前日、怜は1人の女生徒に呼び止められた

「・・・」
「怜ちゃん、ちょっとイイ?」

あぁ、自分の元カレとはいえ、好きだった男が男の自分なんかを好きだなんて言いだしたらやっぱり気分は良くないのかもしれない。そう思いながら俊輔の元カノであるミカの後へと続く

「あぁ、この教室でいいやー。暖かいし」
「・・・」

妊娠している・・・まだお腹は目立ってないけれど、そこに生命があるのだと思うとそれだけで不思議な感じがした。いくら男と寝ても自分には宿すことのない命を抱えているのだと思うとどこか切ない気持ちになる

「あー・・・っと。まずごめんね?」
「え?や・・・オレが謝らなくちゃなんじゃ・・・」
「え?!何を?!・・・あたしは・・・ほら、こないだ、前に、怜ちゃん傷つけちゃったから・・・」

こないだ・・・あぁ、きっと新田にキスしたのを見たと言ったあのことなのだろう・・・

「あのあとさー・・・俊輔にブチ切れられたんだよねぇ・・・もし、2人が付き合っていてあたしのせいで別れることになったら責任とれるのか!?って。で、よく考えたらやっぱりあれは軽率な質問だったかもー・・・って反省してさぁ・・・」
「いや、別に・・・」
「怜ちゃん、ホントは新田と付き合ってんだよね?あれは新田が悪い!超悪いー!だから・・・ってわけでもないんだけど・・・俊輔、バカだし、うざいししつこいけど・・・イイ奴だから」

ミカにそんな応援みたいなことを言われるとは思わなくて怜は目を丸くした

「あいつ、すっごいチャラく見えるでしょー?でも実際重いから!超重いっ!スペシャルだな。あれは!バイト行くって言うとその時間空いてれば何故か送り迎えしてくるし?授業も必ず一緒に受けるし?しかも膝の上座って。とか言うし!そのくせ手はなかなか出さなくて初めてキスしたのだって付き合い始めて3ヶ月後だし!」
「え?」

ふわりとミカが笑う

「あいつ、自信満々じゃん?だけど実際ビビりなんだよね・・・あたし、付き合ってる人がいてさぁ・・・ちょーっとそっけなくてでもたまにすごく優しくて・・・だったんだけど。俊輔が「オレは毎日優しくしてやるからオレにしろ!」って奪ってくれてね・・・でも、あたしが付き合ってる奴いたんだからセックスはすぐには怖いとか言ってさぁ・・・もしかして子どもができたらどっちの子か判らないからとかそういうことかって疑ったらさぁ・・・元カレの形、体が覚えてるのが怖いんだって・・・それ聞いてうっわーって引いたけどさ・・・体が元カレを忘れて自分だけを感じてくれるようにならないと怖くてできないとか言ったあいつがなんか可愛く見えた」
「・・・可愛くはないな」
「えー!俊輔って母性本能くすぐられる感じあるじゃん?」
「いや、そもそも・・・オレ、男だし母性本能が・・・」
「うーん・・・いや、だからとにかくあたしが言いたいのは・・・あたし、冬休み終わったらもう学校来ないからアドバイスもできないし、なかなか会うこともないから言えないけど俊輔と付き合って手を出さないとしてもそれは同性だからだとか怜ちゃんに魅力がないだとかそういうわけじゃないから!ね?安心してあいつにとにかく甘えておけばいいんだよ!勝手にさせとけば無害だから」

甘えて・・・今だって充分新田に甘えている。それに抱かれているけれど男なのだ。甘やかされ続けなくたって大丈夫・・・

「ありがと・・・でも、オレが俊輔と付き合うとかないから・・・」
「・・・新田、そんなにいいかねぇ?」

あまり目立つほうでもないし、あまり人と話さない新田のことを皆きっと知らない。怜だけが知っている・・・優しくて誰よりも自分を愛してくれているのを知っている・・・愛されている。それは怜だけが知っていること

「まぁ、怜ちゃんの問題だからあたしがなんか口出すことじゃないかー」

運命って何なのか・・・判らなくなる。確かに衝動的に俊輔を求める瞬間はある。けれど、よく考えるとやっぱり好きなのは新田だと思う。今まで以上に衝動が襲ってきて俊輔と一緒にいたいと望む日がこれから来ると言うのだろうか・・・判らない。それは怜にとって全く予想できないこと

「んじゃー、怜ちゃん、大学も恋も頑張るんだぞ?」
「うん・・・ミカちゃんも頑張ってね」
「おーうっ!あ、結婚式するときには招待状送っちゃうー!新田もそん時にピアノ演奏してもらおうかなぁー・・・」
「うん・・・あいつのピアノ・・・すごいから」
「・・・そうだね。怜ちゃんが惚れこんでるピアノマンね」

ミカが笑うと怜に手を振って教室を出て行く。結婚式・・・自分には縁がないもの・・・新田とこのままいるとしても、俊輔と付き合うとしても縁がないもの・・・そう考えるとまたモヤモヤと胸が痛んだのだった





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水尾の持病、あれなんだ。ストレスだとかよろしくない。とか言われてて、んでもって趣味でストレス発散するのがいいとか言われてんだけどその趣味が多すぎて全部手放せなくて全体的にできなくなってストレスになって・・・っていう場合どうしたらいいんですかねwwwって医者に言ったら鼻で笑われた。いや、結構真剣だったんだけどwwwwwwwww

んでもって里見の生誕祭さえできなかった自分にイラついてる・・・
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