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つれないキミと売れてる僕2-9 - 04/17 Fri

trackback (-) | comment (0) | つれないキミと売れてる僕
しばらく電話の向こうが無音になる・・・ただ、聞こえるのは息遣いだけ

『・・・里見・・・?』
「ん?」
『・・・呆れてない?』
「いいや?」

里見が妙に冷静な気がして急に恥ずかしさが襲ってくる

「っつーか・・・達けねー」
『・・・』
「まぁ、別にいいけど・・・」
『よくない・・・今すぐ達かせてあげたい・・・きつくない?大丈夫?』
「じゃあエロ顔写メ送れ」
『それは・・・』

里見は下着から手を抜いてボタンを留めるとタバコを咥えた

「須野ー、オレの書いた川越はオレだ・・・お前はオレを演じろ」
『・・・』
「須野寛人がこのオレを演じるんだ。それが完璧になったら・・・セックスするよりすごくね?」
『・・・判った・・・僕は里見になる・・・』

電話を切ると静寂が訪れる・・・
まだ耳元に須野の声が残っている気がして耳に触れる

「こんな気持ちがあるなんてなー・・・」

会いたい・・・
今まで恋人にそう感じたことはなかったが、会いたいと思う。里見はこの胸の痛みや苦しい感じが初めてで戸惑うこの感情も楽しく感じていた

「くっそ・・・早く撮影終わんねーかなぁー」

そう言いながらも里見の顔は笑っていた




翌日、葛西は驚く・・・
須野の演技は・・・


里見だった


確実に何かあった・・・そう葛西はすぐ感じる
里見は須野を変える・・・いや、須野は里見の言うことを忠実に守ると言う方が正しい



「須野、今日、すっげーよかった・・・お前、光っぽかった」
「うん。里見になるんだ、僕。それで、早く帰りたい」
「・・・光となんかイイことあったな?」
「うん」
「あーもー光めっ!オレも光を今すぐ抱きしめたいーーーー」
「・・・それはヤダ」

須野が口をとがらせながらヤキモチを妬くが、葛西は「オレも光の親友だもーんっ」と平気な顔で「光にあいたーいっ!」と叫び続ける
里見に会いたいと望んでいるのはもちろん須野。葛西よりも強く強く里見に会いたいと望んでいる。けれど叫べない須野の代わりに葛西が叫んでくれているようで須野は少しだけ微笑んだ



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書いて気に入らなくて消して・・・を繰り返すことがあります。何回も何回も消して書いて・・・を繰り返しているうちに結局最初に書いたのが良かったんじゃないかとか後悔する水尾です
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