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擦れ違いはきっと愛のはじまり7 - 07/10 Sun

trackback (-) | comment (0) | 苺華シリーズその他SS
「成績が下がった」
「・・・ふぇ?」

真面目な顔をして口を開いた有紀の言葉に驚いた大輝はおかしな声を上げた

「だから・・・大輝が・・・テスト週間しか時間取れないって言うから・・・テスト前に・・・え・・・っち・・・なことばっかりするから・・・」
「や・・・うん。うん?」
「成績下がると色々まずいし・・・オレ、成績でこの寮にいるし」
「ぁ・・・の・・・有紀ちゃん?」
「だからっ・・・もし、もし・・・それがテスト前にそんなことばっかりしないでいてくれて、勉強の時間も取らせてくれるんだったらっ・・・それで・・・いや、でもやっぱりイイ・・・なんか、今信じられないっていうか・・・」
「待った・・・信じられないって?さっき、最初から有紀のこと好きだって言ったよね?それ、信じられない?」

そう言った。そう聞いた。でも、1度疑うと信じるだけではいられない。たとえ勘違いだったとしても。傷つき、疑うことを知ってしまった心はすぐには信じきれない。校外で女性と会うチャンスがあって、モテるという話も聞いた後だったし。そもそもどうして自分がこの男に好きだと言われるのか判らないから・・・

「オレ、地味だし」
「いや、まぁ、派手ではない・・・けど」
「お前、モテるらしいし・・・女の子とも会う機会あるのに」
「や、会う機会あるかないかで言ったらそりゃ遠征してるときとかもあるからあるかもだけど」
「それでオレを選ぶって女の子とは好きな時にエッチできないけどオレなら学校にいるから・・・とか」
「えー・・・えぇ・・・え・・・や、待って・・・待った・・・うん。判った!でも、あれだよね?有紀、オレのコト嫌で別れようって言ったんじゃないってことだろ?」

有紀は少し迷いながら頷く
好き・・・でも怖い・・・何を信じたらいいのか判らなくて怖い

「よかった・・・うん。よかった・・・とりあえず、嫌われてなくてよかった」
「・・・」
「有紀、改めて言うよ。好き。1年の時、課題で出された感想文書けるまで部活禁止になって図書館で悩んでたオレに読みやすい本と書き方アドバイスしてくれて、そっから判りやすい歴史の本だとかオレが興味出そうな本教えてくれて、勉強判らなかったら教えてくれた有紀に惚れたんだ・・・頭良くて優しい有紀を好きになった。嫌々行ってた図書館に行くのが途中からすごい楽しみになってて、でも、絶対オレに興味ないだろうし、告白したって気持ち悪がられてもう二度と笑っても貰えなくなるんだと思ったら超怖くて・・・告白した時、心臓壊れるかと思った・・・でも、頷いてくれた時ホント嬉しくてまた心臓壊れるかと思った・・・今も壊れそう」

そう言って有紀の手を大輝の胸に触れさせると鼓動が有紀の手に伝わってくる

「どうしたら信じてもらえるようになるのか考える・・・有紀が信じてくれるようになったら・・・付き合ってくれる?また、やり直せる?いや、やり直そう。ゼロからでもいい・・・付き合おう。付き合いながらオレを信じていってよ」
「・・・強引・・・」
「うん。でも、どうしたら信じてもらえるか判らないし。オレ、有紀に別れるって言われて動揺しすぎて階段から落ちたからな?このまま離れてるとオレ、もっと大怪我しちゃうかも」
「・・・もしかして」
「ん。そうそう。階段から落ちて足捻ったから次の試合出られねぇの。オレ」

大輝の笑顔で胸が苦しい。この太陽みたいな笑顔が好きだと思う

「オレ、有紀が近くにいると強くなれる。サッカーもゴール決めたら有紀に褒めてもらえるかもとか思ってすげぇ頑張れんだよ。勉強なんて大嫌いだけどこれが終われば有紀に1日1回って言われたメールでもできるんだって思ったらすっげぇ頑張れた。だから・・・今まで通り付き合って?」
「・・・オレはお前といるとダメになるのに・・・」
「有紀・・・好き。すげぇ可愛い・・・あー、信じてもらえるまでキスもダメ?」
「・・・もう付き合ってることになってるのか?」
「うん・・・そう。付き合ってんの・・・キス、ダメ?」
「っ・・・だ・・・ダメ・・・じゃない」

有紀の言葉が終わるとすぐに抱きしめられて唇を奪われる
唇ごと食べられてしまうんじゃないかと思うほど荒々しくキスされて舌を侵れられ口内を舐められる

「っ・・・あー、やっばい。有紀の舌超気持ちいい・・・キスは、有紀も気持ちいいよね?」
「ん・・・」
「有紀キス好き?」
「・・・判んないけど・・・」
「嫌いじゃない?」

頷いた有紀に満足そうに笑って有紀を1度抱きしめなおして「よし」と言うと有紀から離れる

「じゃあ、戻るー。このままここにいると有紀が可愛すぎて止まれないから」
「え?だって・・・ロープとかもないけど・・・」
「んー・・・そこの木に飛び移ればなんとかなるかなーって・・・でも、うん。判った。テスト週間じゃなくてもこうやって少しでも会いに来る」
「え?」
「部活終わってメシ食って風呂終わると有紀に会いに来れないと思ってたけどできるな」
「や、お前、それでまたケガしたら」
「有紀が別れないでいてくれたらケガしないしー」
「んなわけないし・・・」

頭を撫でられた後狭いベランダから近くの木へと飛び移っていった大輝が下に降りるまでハラハラしながら見送るとさっき触れられた唇に触れる
気持ちよかった・・・好き・・・大輝にされる荒々しいキスが好き・・・










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そういえば大輝は珍しく強引系攻である・・・その割に書きやすかったのは私の成長?!(きっと勘違い)
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