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青春はプールの中で9-10 - 08/04 Thu

trackback (-) | comment (0) | 青春はプールの中で
「オレでキモいとか言われてねぇの?」
「んー?」
「・・・男だし・・・オレだし」

柚木は柿内にもたれ掛かって体重を掛けると頭を倒して柿内を見上げる

「まぁ、男でっつーので引いてキモいとか言うヤツもそりゃいるけどな・・・でも、オレだって別にみんなに認めてほしいわけでもないし・・・そういうやつはいて当然だろ?」
「・・・でも、競泳と違ってあんた今チームプレーじゃん」
「バーカ」

柚木が柿内の鼻をつまむと鼻を引っ張る

「だからオレ、力付けてんじゃん」
「・・・?」
「オレがすげぇ強くて外せない人間だったら話したくなくても試合では一緒にやるしかないだろ」
「・・・」

当然のように笑う柚木はやっぱり憧れる存在
自分よりもずっと小さくて細い体でいつだって一生懸命ぶつかっていくカッコいい存在

「柿内ー・・・もー、流石に今日は無理だぞ?」
「あ?」
「なんかまたヤりたくなってんだろー?オレがかっこいいからー」
「バ・・・いや、うん・・・かっこいいよ」

カッコよくて眩しくて・・・

「オレさー、お前がいっつも言うやつが気になって引っかかってたんだよ」
「ん?」
「・・・お前、なんかある毎にオレに彼女できたら親友になるとか簡単に言うじゃん?オレ、その程度なのかっていっつもあれムカついてた」
「あー・・・それは」
「・・・でも、お前の気持ち判ってきた」
「え?」

柚木が体を起こして柿内に背を向ける
やっぱり面と向かっては照れくさくて恥ずかしくて言えない本音・・・

「お前はさ、やっぱり女の子隣にいたほうが将来的にイイんじゃないかとか考えたら・・・まぁ、イラつくけど好きだから諦められるっつーか・・・結局諦められないんだけど・・・な」
「・・・」
「沙耶ちゃん、ホントに何とも思わねぇの?」
「思う思わないじゃなくて・・・あいつ、彼氏いるからな?」
「え!マジで?」
「おう」
「あの距離で沙耶ちゃんお前のコトなんとも思ってないのってどういうことだよ!」

柿内が「さぁ」と言いながら柚木を抱きしめる

「なぁ・・・」
「んー?」
「まぁ、無理しなくていいけど・・・それにさっきと言ってること違うけど・・・」
「何?」

柿内の額を背中に感じながら甘えているような柿内に優しい声で答える柚木。こうやって甘えてくるのは珍しいこと。普段はどれだけ甘やかされているのだろう。そう思うと柿内をもう少し甘やかしてもいい気がしてくる。自分も柿内にしか甘えられないけれど、柿内も自分にしか甘えられないのだと思うから

「たまに・・・すっげぇたまにでイイんだけどな・・・」
「おう」
「また・・・メシ・・・作ってくれる?」

それは予想外の言葉で柚木は思わず吹き出した。そして同時に心が満たされる感覚

「あれ、全部食った?」
「食った・・・美味かった」
「さっきも美味かったって聞いたけど、お前の作るやつのほうがずっと」
「あんたが作ったって考えただけですげぇ美味いんだよ・・・いや、まぁ、あんまり上手になられちゃうとオレの立場もなくなるからホントたまにでイイ・・・」
「お前はオレのメシ係か?オレがもしすっげぇ料理の腕上達したってやっぱりオレだってお前のメシ食いたいし」
「・・・で、イイ?」
「・・・たまにだろ?」

背中で柿内の頭が縦に揺れるのを感じて柚木が「しょーがないなぁ」と笑った






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甘いよぉぉぉ!!!!柿内と柚木にこの甘さ・・・書いてる私が恥ずかしいっ!!!
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