FC2ブログ

青春はプールの中で9-17 - 08/11 Thu

trackback (-) | comment (0) | 青春はプールの中で
結局、切り分けて沙耶の目の前に置かれたケーキにフォークを入れると口へと運ぶとホールの半分をそのまま目の前にし、食べる柚木の体の細さにどこへ入ってあのケーキのカロリーはどう消えていくのかと疑問を感じながらただ美味しそうにケーキを食べる柚木を見つめていた

「あ・・・ごめん。ケーキ小さい?だよな・・・オレ、こんなひとりで食ってたらダメか・・・」
「や!違いますっ!その体のどこに入っていくのかなぁ・・・って」
「異次元に繋がってんだよ。この人の胃袋」
「異次元とか!」
「この人ほっとくと炊飯器ごと全部米食うしな?この家の炊飯器一升炊きだぞ・・・?ねぇだろ」
「・・・そりゃ異次元」

沙耶が笑うと柚木は少し恥ずかしくなりながらケーキを運ぶ手を止めると沙耶が微笑んで柚木を見ながら口を開ける

「柿内がカミングアウトしたの知らなかったってことはあの話もまだ聞いてないですよねぇ?」
「うん?」
「沙耶!」

沙耶はニヤニヤしながら柚木に顔を近付ける

「柿内、部活の先輩に迫られたらしいですよー」
「え!」
「お尻撫でられながら今晩どう?って」

沙耶の頭に軽くチョップを落とした柿内は慌てて「大丈夫」と柚木に弁解する

「・・・柿内ー、お前さぁ・・・」

ため息を吐いた柚木に少しだけビクビクしながら柿内は「なんだよ」と膨れ面を見せる。そんな恥ずかしい話を柚木に聞かせたくはなかったから

「お前、オレと付き合ってるって打ち明けてオレの不安を打ち消そうとか思ってたかもしれないけど、逆効果じゃん」
「あ?」
「更に心配事増えたー」
「・・・なんだよ。それ」

柚木はフォークで大きくカットしたケーキを大きな一口でかぶりつくと柿内の頭を叩く

「お前、意外とそっちのやつらにも人気あんだからな?」
「あ?」
「だから・・・オレよりもずっとお前の方が・・・モテんだよ・・・」

2人のケーキよりも甘い空気は沙耶に男同士だとかそんなこと忘れさせるほど甘くて赤面させるものだった







沙耶が帰ってから風呂を上がった柚木が柿内の隣に腰を下ろす

「・・・?」
「・・・ありがと」
「あ?」

急にそんな言葉を言われて柿内は驚きながら照れ隠しのように柚木の濡れた髪をガシガシとタオルで拭く

「別に言わなくたってよかったのに・・・って思ったけど風呂入りながらやっぱ、オレのコト考えてくれたんだって思うと嬉しかった・・・沙耶ちゃんももうお前に女の子薦めたりしないって・・・周りの友達もお前に女の子紹介したり合コンとかあんまり誘わなくなると思ったら・・・なんか安心したっつーか」
「あんただって・・・あんたなんて・・・最初から・・・言ってんだろ・・・」
「まぁ、オレはほら、兄貴のこともあるし?受け入れられやすいタイプだろ!」
「あーあーあーあーあんたは誰からも好かれる人ですよ。オレは好かれにくいタイプですよー」

柚木の髪を乾かしながらうなじに唇を寄せると同じものを使っているシャンプーの香りが甘くていい香りに思えて首筋へと唇を落としていく

「オレのは結構あれだ。本気の奴少ないだろ・・・なんていうんだろ・・・アクセサリー感覚?ペット感覚?昔からそんな感じだ・・・でも、お前のはなんかマジな奴が多いからオレは・・・」
「なぁ、なんであんたと付き合ってると思うんだよ」
「んー・・・オレがカッコいいから?」
「あーあーあーあーカッコイイよ!すっげぇ男前でな!みんなに優しくて甘えるの下手なあんたが甘えてくるのがもうたまんねぇんだよ。こっちは!もー・・・マジでこんなこと誰にもさせねぇだろ?あんたは・・・」

柿内に触れてもらっている髪は誰かに乾かしてもらった記憶がない
柿内に抱きしめられているこの体は誰かに抱きしめられたのは家族以外にはない

「なんでオレにだけ甘えてくれんの?」
「・・・柿内だから」
「オレ、甘やかし上手っつーわけでもねぇだろ・・・」

柿内の手がシャツの裾から胸へと伸びて柿内とこんな関係になるまでは飾りだとしか思えなかった乳首に触れるとその先の快楽を期待して体がビクリと跳ねる

「お前だけは見てたから・・・」
「あー?」
「オレの練習バカにしないで付き合ってくれて」

乳首を抓って優しく撫でると痛みを上回る快楽に柿内の腰へ下肢を押し付ける

「竹市さんだって付き合ってくれたろ?」
「バカ・・・球の彼氏だぞ?」
「じゃあ、球さんと付き合ってなかったら?」

押し付けられた柚木の尻へ擦り付けるように昂ぶりを擦ると柚木がもどかしそうに柿内のシャツをはぎ取る

「そもそも男と付き合うって発想が竹市さんにもオレにもねぇよ」
「そうかー?」
「お前、竹市さんだけホントすげぇ気にするよな・・・」
「ちょっ・・乳首噛みつくなって・・・竹市さん、敵わねぇもん」
「竹市さんにお前の何が敵わない?」

こんなにも愛しく思っているのにまだ年下の恋人は兄の恋人に嫉妬する。こんなにも愛しくて噛みつきたくて可愛く思っているのは柿内だけだというのに・・・男の体に興奮するのもこの憎たらしくて可愛い後輩にだけだというのに・・・






にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ


にほんブログ村

唐突にスピンオフ的な栗山の話が書きたくなってる水尾です
関連記事
スポンサーサイト



comment

コメントを送る。

URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する