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青春はプールの中で9-19《最終話》 - 08/13 Sat

trackback (-) | comment (4) | 青春はプールの中で
柚木の細くて小さい体を抱きしめる
こんなに細くて小さいのに大きな体の選手たちと対等に、いや、それ以上に力を出せるアスリートとしての能力・・・

「なんだよ」
「小せぇ頭」
「頭小さくてもお前よりも脳みそ詰まってますー」
「あー、はいはい」

ごろんと頭の向きを変えると柿内を見上げる
恵まれた長身に体型、欲しかったものを持っている彼。努力をしていたのは判るけれどやっぱり環境もあったのだろう。自分の兄弟のようには速くはなれなかった。だからきっと体型の問題じゃない・・・

「もしさー・・・」
「うん?」
「あー、今回キレてあんなことしたオレが何言うんだっつー話かもしれねぇけど・・・」
「うん」
「・・・もし、本気で好きな女できたりしたら・・・別れたくなったら・・・言えよ」

柚木が目を大きく開いてすぐに怒ったような表情で体を起こす

「何言ってんだよお前」
「違ぇよ・・・身を引くとかそういう話じゃなくってな・・・なんつーの?時間かかるかもしれねぇけど、そん時はちゃんとあんたとその・・・友達に戻るっつーか、いや、友達じゃねぇけど」

よく考えてみたら友達じゃない
部活の先輩と後輩。気の置けない関係・・・もし、今の恋愛関係がなくなったとしたら戻る場所はどこだろうか・・・

「まぁ、もしも・・・そうなったときには新しく友達関係築いていくっつーことだな」
「・・・」
「っつか、あれだろ?多分オレらの間に体の関係がなくなったらもうそれって親友的な位置だろ?」
「・・・っすかね」
「大丈夫。そう簡単に来ねぇよ!オレのケツ弄りたいっつー女の子がそんないるわけないし」
「ケツばっかだな!あんた」

柚木が笑って柿内も笑うと顔を見合わせてまた笑った

「相性よすぎんだろ?オレら」
「いや、オレ、他知らねぇし」
「判んだろ!そんぐらい!オレだってお前以外にケツ触らせたことなんてないしっ!んじゃあんだけオレに突っ込んで喘ぎ声上げといて気持ちよくないっつーのか?お前」
「いや、喘ぎ声上げてんのあんただからな?」

柿内が柚木の頬を抓ると柚木は柿内の鼻を抓む

「気持ちよくねぇの?って聞いたんだけど」
「・・・気持ちイイに決まってんだろ!バカ!バカっ!バーカ」

鼻を抓まれて少し鼻にかかった声でそう言うと柚木の指がパッと離れて両頬を抓み上げる

「そーりゃよかった」
「好きな奴に触って挿れてんのに気持ちよくねぇわけねぇだろ」
「・・・まぁ、そ・・・かなぁ・・・感情と性欲はまた別だと思うけど。お前がそんな感情論みたいな・・・理系なのに」
「感情は数値化できんだぞ?」
「んじゃお前の気持ちよさっつーのはわざわざその感情を数値化してオレの体で得られる快感も数値化して出されてんのか?ねぇだろ」

柿内は「できるわけねぇだろ」と笑いながら腕の中の柚木を更に引き寄せてぎゅっと腕に力を籠める

「愛してるから・・・」

それは低くて甘い声・・・柚木の鼓膜を響かせて脳を揺らす甘くて優しい声・・・

「あんたに出逢わなきゃよかった・・・なんて思わない。この先もずっと・・・別れたとしても何があったってあんたがオレを変えてくれたのはホントだから・・・」
「お前変わったのかー?」
「・・・高校入ってあんたに逢わなかったらオレはまだ腐ってた。どんだけ頑張ったって姉貴のようになれねぇし、クソみたいな学校の成績に大して速くもならねぇ水泳・・・全部くだらねぇって思いながら腐ってただろうよ・・・努力なんて意味ねぇって思ってた。今、オレがあんたも無理だと思った偏差値の大学行って、あんたの傍にいるのも全部あんたがオレを変えたから」

普段恥ずかしがって言わない言葉をどんな顔をして言っているのかと顔を見たいのに頭を胸に押し付けてくる手の力が強くて顔が上げられない

「オレが今毎日楽しくて幸せなのはあんときあんたに出逢って、小さい体が何だっつー顔して努力して努力したら強くなるとかそんなん見たから・・・最初から諦めるだなんて言葉知らないあんたに出逢ったから」
「柿内・・・」
「そんな・・・だから・・・ヤってる最中なんて夢中でもう判んねぇよ・・・」

あぁ、年下でカッコつけたがり屋で意地っ張り彼はただ照れているのだと判って柿内の胸に頭を押し付けられたまま満足気に笑う柚木。これを愛しいだなんて思うのは自分がこの男に惚れている証拠。柿内が自分に出逢って変わったと言ったけれど、それは柚木も同じ
柿内に出逢って甘えることを知った。甘えてワガママを言ってもイイのを知った・・・カッコ悪くてもイイのを。みっともない姿を見せても・・・自分が完璧じゃなくても愛してもらえることを知ったのだ

「柿内ー」
「うっせ。寝ろ」
「おい、今更照れんな」
「・・・」
「オレも愛してるから」

頭を押さえていた手の力が緩んだのを感じて顔を上げると顔を赤くして自分を見つめる柿内の姿

「他の子にこんな可愛いノリの姿見せたくねぇなぁ・・・って思ってんぞ?」
「っ・・・」
「ノリ」

目を瞑って唇を突き出した柚木の唇に引き寄せられるようにキスをすると赤くなった顔が治まるまでキスを続ける
これから何が起こっても離れない。そう誓いながら・・・

その誓いを破ることがあるなんて今の2人にはとても感じられない程幸せな幸せな時間・・・




青春はプールの中で 5年目 おしまいおしまい





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不完全燃焼!!!!ホンットごめんなさいっ!!!!!

最初用意していた話題が重すぎて重すぎて!!!!もうだめだこりゃ!ってくらい重くて途中で全部書き直しながらUPし始めちゃってダラダラさせてたら何が書きたいんだ?この章のネタなんだっけ?みたいなああああああー!!!んで、書き直ししたいのにもうUPしちゃったよ!だからもう辻褄合わせなくちゃー!ばかり頭が行っててホントこの章は不完全燃焼です。

そして意味深な終わり・・・方?とか心配する人もいるのかなぁ・・・とかwww


青プはあと残り3章で完結の予定(ホントに予定)なのですが・・・私に書き続けられるかどうか!!!いや、やるよ!やるっ!できるよっ!やるよっ!


そして明日からは恒例の・・・番外編の予定ですー

いつも閲覧ありがとうございますー
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2016/08/13 Sat 01:53:22
Re: タイトルなし : 水尾 央 @-
>ラムまま様
コメントありがとうございます♪
予定では次章はまだ軽い感じなのできっと一気読みしなくても大丈夫ですw

ラストに近付くにつれて重くなるのが判っていたので今章は重いのをなんとか解消しておきたい・・・と全部取りやめにしたのですが、これはホントのラストに持って行けるのかとドキドキする章でもありましたー;
でもちゃんとちゃーんとハピエン持って行くので!!!それはもうっ!!!柿内にとっても柚木にとっても幸せなENDにしたいので!!!(また含んでるw)

またこれからもよろしくお願いしますー♪
2016/08/13 Sat 15:29:05 URL
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2016/11/28 Mon 11:13:35
Re: タイトルなし : 水尾 央 @-
>れい様
つれキミに続き青プも読んでくださってありがとうございますー♪
基本、受の子を自分の好みで作るのですが、柿内はホント最強に私好みの攻に仕上がったと思っておりますw
イケメンじゃないのにイケメンに見えてくるってのあると思うんで(柿内をひたすら推す)ひたすら私の萌え要素の濃い青プだったりします。

インハイやインカレ出場経験ってすごいー!私は柿内や柚木と同じく、インハイ予選で強豪校のいる地区だったので悔しい思い出を青プにぶつけておりましたー。もー、なんかやっぱりスポーツで悔しかったり嬉しかったりって青春ですよねw

つれキミ、青プどちらもまだこれから続くお話になります(青プはクライマックス近いけれど)また気が向いたときに更新されていたら読んでくださればうれしいです^^
2016/12/01 Thu 00:57:24 URL

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