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コイゴコロミズゴコロ2-4 - 09/03 Sat

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「んで、但馬、あんたはもし江口さんが新井さんと付き合うっつったらそんときどうすんの?あたしん時みたいに身を引くわけ?」

帰り道、そう聞いてきた真田に但馬は黙り込む
新井の幸せを考えるとずっと好きだった相手に付き合おうと言われたら江口と付き合ったほうが幸せなのだろう・・・でも、江口が新井に優しく、幸せにできるかどうかを考えると・・・

「優しすぎるのがあんたのダメなところ」
「・・・いや、でも・・・」
「あんたがまた身を引くとかそんなつもりなんだったら新井さんが江口さんのことを諦めてほしいっつーのはおかしいんじゃないの?」
「・・・そうか・・・」

新井の幸せを願うから。いつまでも惚れた腫れたで幸せとは遠いところにいた新井を幸せにしたくて自分でもイイというなら・・・と思ったけれど、自分の感情と新井の幸せはまた別なのだと気付く
いくら尊敬し、幸せな笑顔をしていてほしい。そう思ってもそれは自分の感情。新井が江口を好きなのが幸せなのだったら自分だけを見てほしいというのは勝手な話で・・・

「バーカバーカバーカ」
「なっ」
「ほんっと昔からあんた変わんない。ほんっとバカ。バカだよ。お前は」

そう言って真田は但馬に手を振って背を向ける
変わらない・・・仕方ない。好きな相手の幸せを願うことのどこが悪いのか判らないから。自分が身を引くことで好きな人が幸せになる方がイイ。それは自分にとっても相手にとっても・・・









休み明け、バイト三昧で終わった休日。但馬に会うこともできなくてただ疲れたと思いながら講義に耳を傾けていると携帯が鳴ってそれをそっと机の下で開く

『今、カフェー!休講になって暇ー!』

いつもの通り自分勝手なメール。でも、あまりにもいつも通りで思わず口元に笑みが浮かんだのを腕で隠しながら静かにノートと教科書をまとめてカバンへ突っ込む

そっと抜け出した講堂。向かう場所はひとつだった。付き合っている人はいても親友の江口といるのは楽しいし、江口は恋愛としてじゃなくても好きだから・・・

「江口ー・・・ホントに休講かぁ?」
「おう。今日はホントー!」
「だったら一緒に講義受けてるやついるでしょー?」

大学内にあるカフェテリアで辞書を片手に課題らしきものをやっている江口の姿を見つけて一直線に江口の元へと向かう

「一緒の奴はパチンコ行ったー」
「あー、江口ギャンブルは興味ないもんなぁ」
「おう・・・あ、そうだ」

江口の向かいの席に腰を下ろし、荷物を置くと何か飲もうかと自販機を眺める

「土曜日さー、彼女とデートだったんだけどー」
「え!江口のどうしても外せないっていう用事はデートだったの!?」
「あー、まぁまぁ・・・いや、そうじゃなくってさー、但馬見た!」
「ふーん・・・但馬ー?」
「デート中の但馬!」

新井は小さく「え?」と声を漏らしながら驚きの表情を浮かべる

「驚くだろー?もっと驚くのはその相手だよ!」
「・・・」

その日はもともと自分と約束をしていた日で・・・自分の代わりに誰かを誘って・・・江口がデートというのならばその相手は女の子で・・・

「かおりん」
「・・・え?」
「うちの部活の真田 香織だよ。但馬もちゃっかり唯一の華持って行くとかなぁ・・・」
「・・・そ・・・なんだ」
「もともと水泳女子なんてうちあってないようなもんなのになぁ・・・数人いる女子はみんなゴリラっぽいやつらばっかなのにちゃーんと可愛いのは持っていかれちゃう・・・あー、但馬に奪われるならかおりんにもっとアプローチするんだったなぁ」

江口の話にもう集中できない。但馬が自分の代わりに誘った相手・・・いや、映画に行くと言っていたからもしかしたらその映画を一緒に見ただけかもしれない

「まぁ、但馬の調子もそりゃー上がるわなぁ・・・かおりんだし」
「・・・え?」
「最近、但馬タイムイイだろー?あれはかおりんと付き合い始めたからだぜ?きっと・・・だから、あれだ!お前、もう但馬の邪魔すんの辞めとけよー?」
「邪魔・・・?」
「おう。お前、しょっちゅう但馬とつるんでんじゃん」
「あ、うん・・・でも・・・」

付き合ってるのは自分・・・けれどそれを言えるわけでもなくて・・・

「お前が寂しがり屋なのは知ってるからさー、代わりにオレが遊んでやるってー」
「え!」

江口のこの言葉で喜んでしまう自分が憎い・・・付き合っていて好きなのは但馬なのに・・・







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1年ぶりに書いたこの2人・・・性格がブレるブレる・・・っていうか頭の中がもう青プ最終章へ行ってるから筆が全然進まなかった・・・ずっと書きたかったコイミズなのに残念すぎる
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