FC2ブログ

スターサファイア1-1 - 09/20 Tue

trackback (-) | comment (0) | 苺華シリーズ
苺華学園

それは名前だけ見たら普通の人なら少女たちの通う可憐な学校・・・そう想像してしまうだろう

しかし、その実態は幼等部から大学まである男子校である

広大な敷地内に小学部から大学まであるこの学園は外界とは区切られた巨大な敷地内に中等部、高等部、大学の各寮があり、商店や遊戯施設まで存在している
週末の外出許可日以外はこの学園の生徒は何人足りとも外へは出られない隔離された場所・・・その逆ももちろんで、生徒と調査され認められた教師と商人以外は親でさえも勝手にこの学園敷地内へと入ることは許されてはいない
よって、安全性から要人の子息から金持ちの素行不良な子息が通う学園。また、一芸入学も取り入れており、各方面での才能溢れる者に門戸を開いている学園である

苺華では各分野での長所を伸ばすために様々な大会やコンクールが日夜行われており、そこで優秀な成績を残したものにはそれに見合った待遇が用意されており、学業、スポーツに毎日生徒が励むようなシステムをとっている



そして、彼ら、2人もそんな苺華学園へと入学することになった2人・・・

彼らは一般寮棟ではなく、よりセキュリティのしっかりした学園内にある学生用マンションに住まいを構える。通常、寮でもマンションでも1人専用なのだが、特別な理由がある場合は2人以上で住むことが可能。彼らもそんな特別な理由で学生用マンションの最上階に荷物を移す

輝 月夜(あきら つきや)と輝 星夜(あきら せいや)セレブの間で有名な輝兄弟。見目麗しい双子の兄弟がパーティに現れるだけでそのパーティはより一層盛り上がると噂の兄弟・・・そっくりな2人を見分ける方法は耳に輝く宝石

月よりも輝くダイヤモンドを付けた月夜と青く輝く中に星が光るスターサファイアをつけた星夜・・・



「あー、くっそつまんねぇ」
「えー!超楽しいじゃん」

今日もいつも通りの授業を終えてすることもなくソファへ寝転がる星夜。それを横目に髪を整えて服装を変えて出掛ける様子の月夜

「また出かけるのか」
「んー?うん。そう。人生楽しまなくちゃ」

微笑んだ月夜に小さな舌打ちをする星夜。同じ顔をした同じ日に生まれた兄が毎日のように男とデートするのは気に入らない。苺華で起こった出来事はいくら外へ漏れない。そう言われていてもいい気分ではないから

「今までは星夜ばかり楽しんでただろう?毎日毎日女の子たちの所へ遊び歩いて・・・だから今度はオレの番」
「だからって・・・」
「そしてオレはただ単に遊んでるだけじゃないって知ってるでしょう?」

星夜は閉口する
ここへ入ったのは全部月夜の策略。進学先を悩んだ時に笑顔で父に擦り寄った月夜は苺華へ行かせてくれと懇願した。苺華ならば父が共に仕事をしたいような財閥や大企業、政治家の息子がたくさんいるからそこで親しくなってコネクションを作ると言った後に両親が頭を悩ませている星夜の夜遊びもできなくなる。そう囁き両親を納得させてここへ入ることになり、今に至る

「で、星夜はー・・・美化委員の仕事イイのー?」
「・・・なんで知ってんだよ」
「えー?だってオレ星夜の同じクラスの子、たくさん友達いるし」

それが本当に『友達』なのか怪しいところだと思いながらソファから体を起こすと手を振る月夜に手を挙げて見送った








授業にも身が入らない。つまらない毎日だから。当然HRも同じで居眠りをしていた所、押し付けられていた美化委員の仕事
自分が美化委員だなんてあまりにも不似合いでふざけていて・・・でも校内美化の見回りの仕事にはちゃんと出ている所は頼まれるとなんだかんだちゃんと最後までやり遂げる星夜のイイところ

「・・・クソ」

左手に持ったゴミ袋を引きずりながら空いた手をポケットに入れ歩いていた星夜が人気のない裏庭にある花壇の前
その場にゴミ袋を投げ捨て花壇の中へ入っていく

「ぁ・・・」

それを見た長身で黄色の腕章を付けた男が口を開き声を上げようとし、それを止めた

花壇の中にあったジュースの空き缶、そして菓子パンの空き袋をぽいぽいと投げながらさっき投げ捨てたゴミ袋めがけて投げていき、最後には踏みつけられていた花にそっと手を添えて真っ直ぐ直そうとするがそれは叶わなくてため息を吐きながら花壇を出てまたゴミ袋を引きずって歩いていく星夜

「・・・っ」

長身の男は長い脚で駆け出し、星夜の腕を掴む

「はぁ?何?」
「・・・これは・・・一目惚れとでもいうのだろうか・・・」
「はぁ?」

黄色の腕章には「風紀委員長」そう書いてあって星夜は「あぁ、生徒の癖に風紀をやたらと厳しく取り締まることで有名な風紀委員長はこいつか・・・」と思いながら自分よりも背の高い風紀委員長を見上げる

「あぁ、判った」
「判った!判ったというのはつまり・・・」
「あんた、あれだろ。人違い」
「・・・?」
「あんたが探してんの、兄の方。まぁ、顔だけじゃ見分けられねぇと思うけどこの耳見て。青い石。月夜はでかいダイヤモンドついてっから。じゃ」

今日の夕飯は何にしようか・・・だなんて考えながら去ろうとするとまた腕を掴まれる

「・・・キミに兄がいるだなんて知らないけれど・・・さっき、こう・・・全身を電気が走ったように感じたんだ」
「っていうかあんた誰だよ」

長身の男が「これは失礼した」そう言って頭を下げて少しだけずれたメガネを指で引き上げる

「私は、2年、城 健次郎(じょう けんじろう)風紀委員長を務めている者だ」
「・・・はぁ」
「キミの名前を伺ってもいいだろうか」
「山田一郎」
「そうか・・・失礼だが、そのような名前の人物が苺華にいるとは聞いたことがないのだが・・・」

生徒全員の名前を把握している生徒がいるのかと青い石が光る耳を少しだけ引っ掻く

「・・・あぁ、青いピアス・・・風紀を乱すと思ったけれど先生方の噂を耳にしたことがあった・・・キミは1年C組の輝 星夜くんだね?」
「・・・そうだけど?」
「あぁ、そうか。輝くん。よかったら・・・キミも美化の見回りだろうから私もその見回りに同行してもいいだろうか?」

突然現れた男からどんどん出てくる意味の分からない言葉にただめんどくさそうな予感がして「やめとく」そう言って手を挙げる

「・・・うん?あれは・・・風紀を乱す行為だな」

城がそう呟きながら見ていた先に視線を移すと自分とそっくりな背格好の男が同じ制服を着ている男の首に手を回しキスをする姿

「・・・ちょっ・・・待った・・・」
「うん?」

明らかに注意しようとしていた城の制服のジャケットを掴むと城を引き留める
幾ら自分じゃないとは言え、兄がこんなことで罰則を受けるのは耐えられなかったから・・・そこから注意を逸らさせようとゴミ袋を持つ手を堅く握る

「・・・いつもゴミ、多い場所あんだけど、それって風紀乱すことだろ・・・手伝え」
「!・・・あぁ!そうだな!風紀が乱れることはよくない」
「こっち・・・だから」

月夜がいる場所から引き離すように城を方向転換させる

「キミは真面目ですごくイイ子だな」
「バカ言うな・・・クソ」

そう悪態を吐きながらも本当にゴミがいつも捨てられる場所へと足を向けている自分を『真面目かよ』と心の中で罵った







にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ


にほんブログ村

はい。新シリーズ投下しちゃいます
もう・・・ね。この話はどれかが完結したら投下しようと思ってたのに完結まで持って行くのにどれもネタがちゃんと纏まらなさ過ぎてだけどお休みもいやだぁぁぁぁ!という私のワガママによって投下するわけです

あと・・・若い子たち書きたくなった
そして書けるところまでこの子達を書いちゃおうかな・・・と。(つまり暫くこの子達出てくるかもしれないっていう)一気に完結まで持って行くのもいいな・・・私そんなことできるんかな・・・新しいチャレンジかな・・・飽きるまでやろうか・・・な。というわけでしばらくお付き合いくださいませー
関連記事
スポンサーサイト



comment

コメントを送る。

URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する