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つれないキミと売れてる僕10-8 - 01/01 Sun

trackback (-) | comment (2) | つれないキミと売れてる僕
2人が果てた後、須野が里見を抱きながら指で感触を確かめるように里見の髪を撫でる
こうして里見が大人しくコトが終わってからも自分に付き合ってくれるのはすごく嬉しいことで幸せを感じる瞬間だった。最初は終わったんだからベタベタくっつくなだとかなかなか酷いことを言われていたのに、かなりの変化・・・

「なぁ・・・」
「ん?」
「お前もっとこう・・・ねぇの?」
「?」

里見は小さく口の中で舌打ちをするとため息を吐き出す
いつも同じセックス・・・それに不満はない。そう。これは不満ではないけれども毎回大事に大事に抱かれている感覚は単調で自分が弱い者な気までしてくる・・・

「オレがお前だったらー・・・いや、オレはお前じゃねぇよ!」
「うん?」
「オレがお前抱くなら同じ男だし、大抵のことじゃ壊れねぇこと判ってるからもっと激しくしたりすっけど」
「・・・え・・・ぁ・・・え・・・あのっ、僕を抱く?」
「そうじゃねぇよ」
「・・・僕、光とひとつになるだけで嬉しいよ・・・幸せ・・・毎回すっごい幸せなの」
「いや、まぁ・・・知ってっけど・・・」

書くときはなんでもスムーズに書ける。でも、実際の自分の感情、思いを言葉にして表わすのは里見にとってとても難しいコト・・・

「ねぇ、そういえば、葛西が光とテレビドラマ作るって聞いたけど?」
「あぁ?あいつが勝手に言ってるだけでオレは知らねぇし」
「えぇー?そうなのー?」

話題を変えられてまだ何も解決していないと思いながらも再び同じ話題を振り返す訳にもいかずに抱いている思いを飲み込んだ

「光と制作できることに乾杯したって言ってたよー?」
「・・・あん時、それよりも懐かしい話ばっかりしてた」
「懐かしい話ー?」

懐かしい話、懐かしい文字を見て、懐かしい映像を見た・・・

「お前さー・・・」
「うん?」
「葛西と晶のコト知ってたんだよな」
「え?」

突然のことに須野は驚いて里見を見るけれど顔を上げない里見
葛西は晶との約束を守って一生告げることはないと言ったのにとうとう里見に告白したのかと思いながら戸惑う

「・・・えっと・・・」
「あいつが死んでから1冊の本が出てきた・・・あいつもどこか小説家希望なところあったけどまさか妹と親友の恋愛をイチから読む羽目になるとは思わなかった・・・」
「・・・そ・・・っか」

須野は目を細めると里見の頭をただ撫でる
須野も、愛しい相手に隠し事をし続けることは心苦しかったけれども、亡くなった人の秘密を打ち明けるわけにもいかずに今日まで来てしまった

「隠し事ねぇとか言いながらオレに隠し事しやがって」

里見の手が伸びてきて須野の鼻を抓む

「ごめん・・・」
「・・・まぁ、お前も葛西もあいつとの約束ずっと守ってくれたんだから・・・オレは何も言えねぇけど」

想い人にそっくりな妹。彼女から秘密を打ち明けられたのは晶が葛西に告白する前。告白すべきかと相談され、困った須野は好きだという気持ちはどこかに吐き出さない限り苦しいと自分も同じように苦しかったことを晶に伝えた

「あいつ、葛西と結婚するつもりだったとかバカだよなぁ・・・」
「・・・でも、もし結婚してたら葛西は晶ちゃんを幸せにしようと努力して幸せにしてたと思うよ?」
「・・・」

里見はため息を吐く
そう。きっと葛西は妹を幸せにしたと思う。今、葛西の隣にいる由梨乃はあまり一緒にいられないというけれどとても葛西を愛していて幸せそうだから・・・

「あいつの花嫁姿絶対きれいだったよなぁ・・・」
「うん。絶対ね」
「・・・お前、なんでオレにそっくりで性格もまともな晶に惚れなかったわけ?」
「ええ?」

まさかそこで自分が出てくると思わなかった須野は驚いた声を上げると少しだけ考えてまた里見の頭を優しく撫でる
姿が似ていても晶は里見じゃなかった・・・

「僕ねぇ・・・もし光のクローンが目の前に現れてもニヤニヤはするかもしれないけどそれは光じゃないから好きにならないと思う」
「なんだよそれ」
「なんだろうねぇ・・・光は光なんだよねぇ・・・僕、里見 光が好きなの・・・すっごいすっごい大好きなの」
「・・・わっかんねぇ」

里見は呆れたように笑うと撫でてくる手を取って須野の腕に頭を乗せる

「僕の人生に光をくれたのはその名前の通り光なんだよ」
「・・・」
「憧れて焦がれて恋して・・・上手く言えないけど、愛してる」
「バーカ・・・」

真っすぐ愛をぶつけてくる須野のこのやり取りももう慣れた。胸がきゅんとして痛い・・・そんな陳腐なセリフも書いてきたけれど里見の胸はちっとも痛くならない。その代わり、胸を温かくしてくれる須野の言葉・・・
恋愛なんてよく判らないけれど、この安心感は失いたくない。この気持ちはきっと愛というもの・・・







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あけましておめでとうございますー

今年もどうぞよろしくお願いします(ペコリ


今年こそ連載モノを完結させていきたい1年です・・・えぇ。えぇ・・・青プは完結しててほしい・・・つれキミ売れ僕はなんだかんだで去年全然進んでなかったことに気付いてええええーーーー!という驚きがあるっていうねw
ごーすとばすたーも完結させとかなくちゃっていう思いもあるし、野球少年も放置しすぎてる感あるし(覚えてる人いるのかっていう程に)コイゴコロミズゴコロも完結させたいなぁ・・・ってことで今年は連載物を完結させる1年を目指しますw
つれキミ売れ僕だけはきっと今年も完結しないんだと勝手に思ってる(そもそも上のを完結に向けて書いていくなら間に合うわけがないっていう)



今回、須野が里見のクローン云々の所がすごく書きたかったw似てるとかそういうレベルで里見のことを好きなわけじゃないんだよなぁ・・・きっと
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2017/01/02 Mon 00:21:56
Re: タイトルなし : 水尾 央 @-
>ラムまま様
あけましておめでとうございますー
コメントありがとうございます♪今年もどうぞよろしくおねがいします^^

ここが始まった頃の里見とは別人っ!ってくらいの変わり様だと思いますw
そして新年早々なかなかハードルの高いご要望承りましたっwww須野にとっても私にとってもなかなかのハードルーーーーっ;
でも、期待に添えるよう私も須野も頑張ろう・・・うん。須野、頑張らせようw


2017/01/03 Tue 22:57:27 URL

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