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つれないキミと売れてる僕10-25 - 01/18 Wed

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須野の声が出なくなって数日、毎日のように連絡が来る山口は日に日に焦ったような様子だったけれど須野の調子は相変わらずだと毎回同じことを話す
病院にも行っているし、よく判らない薬も飲んでいるのに須野は変わらない
声が出ないこともそうだけれど、キスを避ける。里見が触れると嬉しそうにする癖にすぐに顔を伏せ、逃げるような態度をとる

「あー、クソ。オレ限界」
「えー!どの部分が限界なのか聞きたいような聞きたくないようなすごくすごーく聞きたくないようなっ!」
「元々人の機嫌取るようなことが得意なのはお前だろ。なんでオレが須野の機嫌なんて取らなくちゃいけねぇんだよ」
「あ、思ったのと違って安心した」

須野が病院へ行っている間、須野から解放された里見が仕事を終えて戻って来た葛西にそうぼやく
里見の言う通り、機嫌を取られることはあっても自分が誰かの機嫌を取るために尽くしたりしたことなんてない。気紛れに優しくして相手を喜ばせることはしてもこんなにずっと相手のことを考えるのは初めてのコト

「オレさー、なかなかのハードスケジュールの中調べまくったんだよー。オレの人脈駆使してっ!」
「おう」
「でーもーーーーっ!全然出てこないの。光のこと敵視しまくってんのかなぁ・・・とか思ったけどあの人意外と普通に光の本読んでるだけで周りに光の悪口とか言ってなかったし・・・」

里見は「嘘つけ」と言いながら葛西の出したコーヒーに口を付ける

「あんまりにも出てこないからオレの交友関係ついでに広げようって思ってさー、今日この後、矢嶋 光太郎と遊んでくる」
「・・・誰?」
「いや、だから言ったよね?オレ!西野 晶の高校の同級生だっつってこないだ光に言ったよ?」
「あぁ、なんかどうでもイイこと言ってたのは覚えてる」
「ホント男の名前に反応しないなぁ・・・」

里見は「当然だろう」と言いながら葛西が携帯で出してくれた矢嶋の顔を黙って見る

「イマドキのモテ顔だよねぇー矢嶋くん」
「それが今モテんのか・・・」
「ヤダねぇー。ヤダヤダ。光は一生自分の顔が1番モテると思ってんだろー」
「今まで生きてきた中では不自由したことないからな」
「知ってるー!知ってるーーーーっ!ムカつくくらい知ってるーっ!」

葛西の声が煩くてデコピンを飛ばすとテーブルに積まれた自分の本を手に取る

「何この量」
「うん?今度の異業種交流会で配るの」
「あぁ?」
「オレの新作の原作ですーって」
「・・・なんでお前がオレの本の宣伝しまくってんだよ」

葛西は笑いながらまた1冊手に取ってペラペラと捲る

「映画はテレビでも宣伝されるでしょう?でも光の本にまで辿り着かない人もいるじゃん・・・須野ちゃんだってさぁ、あちこちで光の本絶賛してんじゃん」
「・・・」
「世の中にも人にも自分以外の何にも興味なさそうな男が唯一熱く語った夢を叶えたんだよ・・・確かに須野ちゃんも成功してるけどあいつは俳優になりたくてなったわけじゃない。オレも須野も光が希望の星なんだよなぁ・・・昔から」







葛西と別れて自分の部屋に戻ると里見は少し考えて携帯のアドレス帳を眺め、ひとつため息を吐き出して発信ボタンを押す

「あ、皐月です。判る?」

電話の向こうでバタバタっと音がして上ずった声でどうしたのかと聞かれると微笑む

「ちょっとお願いがあるんだ」





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水尾、新しい友達にはヲタだけど腐は卒業したとかそう言っていたのだけれど、友達の友達が腐で水尾の持っていた某キャラクターを見て「これは受!?攻?!」って聞かれたから「受です!」と答え、更に「じゃあ好きなキャラを受にする方なんだぁー?」って言われたから「結構その傾向はあるけど某漫画の人類最強の人は最強の攻でいてほしい!」と答えたら友達に「・・・卒業してたんじゃないの・・・」と驚かれてしまった!!!!そんな状況に戸惑っております・・・というどうでもイイ水尾の近況報告
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