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理想のあなたと恋の鐘4 - 02/04 Sat

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朝、気持ち悪くなった。でもこれは仮病みたいなもの。課長に会いたくなくて出社拒否するための理由・・・でも、そんなんじゃ企業戦士たるもの許されないっ!!!顔をひとつ叩いてオレは出勤する。
今までは課長に会いたくて。課長の顔が見たくて朝、すっげぇテンションだったのに・・・会社行きたくないってこういうことなんだなぁ・・・みんなが月曜日憂鬱ーっていう意味がよく判ったよ・・・

「おはようございます」

また課長は紙みたいな顔で難しい顔をして書類を読んでた・・・大丈夫なのかな・・・ホントに体調治ったのかな・・・昨日みたいに倒れたりしたら・・・あぁ、今日は課長と同行する仕事ないや・・・1人のときに倒れたらどうするんだよ・・・課長・・・課長・・・

・・・あ、これ課長が気持ち悪いっていうからこんなこと止めなくちゃだった・・・でも、それでも止められるわけがない。だって好きだもん。大好きだもん大好きなんだもんっ

「課長、今日行くK社のプレゼン資料なんですけど」
「バカ。あんなんプレゼン資料とは言わねぇ。なんなんだお前ら。しっかり企業調査してこれ作ってんのか?バカだろ。バカ。やる気ねぇのか!辞めちまえ!!!」

課長はオレの同期の谷村の資料を投げつけるとフロアにその資料が散らばった・・・いつもよりイライラしてる・・・?ダメだよ。それ、体調不良でイライラしてるんだよ・・・

「あー、今日の益口くんいつもよりも機嫌わるいのねぇー」
「部長・・・」
「原田くん、こないだの稟議、通ったよー」
「ありがとうございます」

部長がこの間出した稟議の結果を知らせに来てくれた。キリキリ仕事をする課長とは違って部長は穏やかにみんなを見守ってくれる人。部長も課長の仕事ぶりには一目置いているけど、課長のことを怖がっているのはオレ、知っているんだよなぁ・・・
前に飲みに誘われた時に愚痴ってた・・・でも、課長は悪い人じゃない。実際、課長の下で辞めずに育ったオレたちは会社でもかなり優秀って言われる営業成績を残しているし・・・

「あーどうしよう。この企画書、益口くんに返さなくちゃなんだけどなぁ・・・機嫌悪いなぁ・・・怖いなぁ・・・」
「部長、自分から返しておきましょうか?」
「え!原田くん!イイの?!じゃあお願いするー!」

部長から受け取った企画書を手にすると課長のところへ向かう・・・怖い。でも、どうにかして話したい

「課長、これ、部長からです」
「あぁ?!っつかなんでお前が持ってくんだよ。はぁ?!っつか何考えてんの?部長!!!!」

課長はいつも通り。戻って来た企画書を握り締めて部長の所へ行ってなんかぎゃんぎゃん怒っていた・・・あー・・・修正されたところが気に食わなかったのかなぁ・・・結局部長は怒られてるしー・・・




「おい、原田。お前のこの見積もりおかしくねぇか?」
「あ、これが先日稟議通した・・・」
「なんでこれで稟議通ってんだよ!値引き率おかしいだろ!てめぇは自分の給料削って売るのか?違ぇだろ!バカ!赤字にする気か!!!バカ!」
「えっと、ちょっとイイっすか・・・ここがですね。赤だっていう話っすよね・・・でも、これを入れたらこっちのシステムをこの値段で入れてくれるというので。その後のメンテも契約してくれるから・・・」
「・・・」
「っていうのを、先日課長と一緒に先方に確認しましたよね?」
「・・・そうだった・・・」

やっぱり課長はおかしい・・・どうしたっていうのか・・・課長・・・どうしたんですか・・・課長・・・




それからしばらく課長の様子はおかしいままだった



「いらっしゃい・・・こないだの彼とは上手くいかなかった?」
「え?」
「だって、またココに来てるから」

週末いつものバーにいつものように来たオレは的確に見抜いたマスターすげーって思いながらいつものようにハイボールを飲み込んだ
この間課長とここで出逢って・・・夢のような時間を過ごして・・・気持ち悪いって言われて・・・

「・・・振られちゃったんです」
「そう・・・」
「あの人・・・のこと・・・マスター何か知ってる?」
「・・・んー・・・うん。知ってるよ・・・昔から知ってる」
「えぇ!?」
「キミの想い人が彼だって知って驚いたくらい」

聞きたい!聞きたい聞きたい聞きたいっ!!!!課長のことなんでもいいから知りたい!

「あの!益口さんっ!オレのことタイプじゃないとかそういうこと!?」
「んー?言っちゃってもいいのかなぁ・・・いいよなぁ・・・キミ、悪い子じゃないし。タイプかどうかって言ったら、彼のどストライクだよ」
「じゃあなんでオレのこと気持ち悪いのかなぁ?!」
「そう言われたの?・・・まぁ、ある意味気持ち悪くなるのも仕方ないかも・・・」
「え?・・・オレ、そんな気持ち悪いですか?」

マスターはいつものように笑って机を拭く

「キミが・・・じゃないよ。キミ、彼の昔の恋人に似てるからね」
「・・・え?」
「昔はもっと可愛い子だったんだよー。彼も・・・でも、色々あったからねー・・・」
「マスター!何が・・・」

オレがもっと聞こうとした時、隣に美人がコトンとグラスを置いて座った

「・・・ね、スーツ姿そそるね」
「・・・ありがとう」
「お酒、奢って?」
「何飲むの?」

あぁ。男ってやっぱり俗物的
課長のことが好きで好きで仕方ないのに、目の前に美味しそうな餌をぶら下げると課長が頭の隅に追いやられちゃうんだ・・・




翌朝、目を覚ますと隣に昨日の美人。そっと頬に触れると少し目を開けて笑ってキスをくれた

「おはよう。暴走列車くん」
「なにそれ・・・」
「だって・・・すごかったじゃん・・・ね、連絡先教えてくれない?また・・・会いたい」
「・・・いいよ」

課長じゃない人とはこんなにスマートに事が進む・・・それでもイイ。行きどころのないこの欲望はもう課長にぶつけられないんだ。新しく恋をしてもいいじゃないか。こんな美人となら・・・恋に落ちたってイイ

「暴走列車くん、名前なんだった?」
「名前?」
「登録するのに暴走列車でイイ?」
「俊保・・・」
「トシくんねー」

携帯を触る指がキレイな人・・・白くて長くて・・・白いのに乳首だけ真っ赤・・・熟れすぎた赤・・・それがまた扇情的

「オレ、コウタ。webデザイナーやってんの。機会あったら、オレのこと売っといて?」

妙に色気がある・・・っていうかその乳首!朝日に照らされると余計にエロいっ!!!!思わずまた昨日みたいにむしゃぶりついちゃう

「もー・・・トシくん元気すぎー」







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ふひひ。相変わらず色んな所であちこち繋がってるんだよー
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