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理想のあなたと恋の鐘6 - 02/06 Mon

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だんだんと部屋にコウタの私物が増えてきた気がする
週末じゃなくても泊まることが増えたから。あ、これあれじゃない?半同棲!っていうやつ!悪くないねー。いっそのこと少し大きめの部屋借りて一緒に暮らしちゃうか・・・うーん、それは色々問題かなぁ・・・どうかなぁどうかなぁ・・・

「やっばーい!トシくん!ごめん!寝坊した!適当にそれ台所突っ込んどいて!戻ったら片付ける!」
「あ、イイよ。大丈夫。気をつけて行けよー」

コウタが今日は客先直行だったことを思い出して慌てて部屋を出て行くとオレはいつもの通りネクタイを締める
最近、生活が潤っている気がする
恋人がいて、仕事もまぁ順調。あ、そうだ。昨日も契約取れたんだった・・・コウタと付き合い始めてからどんどん幸せになっている気がする・・・それに反比例するみたいに課長の体調は相変わらずよくないし、一昨日なんて課長がミスをした。あの完璧な課長がミスをして部長に頭を下げていた・・・大したミスじゃなかったのにすごくすごく落ち込んでいて、部長が逆に慌てていたくらい

「おはようございます・・・」
「あー、原田くん原田くん、ちょっと借りるよー」

出社するとすぐに部長がオレの背中を押して喫煙室へと連れ込まれた

「な・・・なんすか?」
「んー・・・益口くん・・・大丈夫?」
「課長どうかしました?」
「いや、どうかしてない?あれ・・・っていうかー、去年入った山田くんがねー・・・退職届出してきたんだよぉー」
「ええ!」
「益口くんのとこ・・・何人目?いや、それはイイの。イイんだよ・・・彼のおかげで育った原田くんみたいな人もたくさんいるからねぇ・・・うん・・・でもね、山田くんじゃなくて例えば、原田くんとかが辞めることになっちゃったら・・・僕どうしたらいいの?」
「・・・や、オレ辞めないですけど?」

っていうか山田!!!!!こないだから課長に超怒られてたけど辞めるって!!!!いや、まぁ、うん。前から文句言ってたし、転職がどうのって言ってたな・・・あー、山田の担当やっぱりオレが引き継ぐのかなぁ・・・これ以上オレ回せるかなぁ・・・

「原田くんは辞めないかもしれないけど・・・ほら・・・谷村くんの最近の様子とかやばいかなぁ・・・みたいな」
「・・・部長・・・なんでオレにこんな話するんすか?」
「えぇぇぇ!だって益口くんにモノ言えるの原田くんだけじゃないかっ!!!みんな怖がって近寄らないよ!今の益口くんにっ!!!!」
「どうしたんすかねぇ・・・」
「そーこーでー!!!!明日からの出張ね、谷村くんの代わりに行ってくんない?」
「はぁぁぁ?!だって、谷村が企業展の準備してたじゃないですか!いきなりオレプロモとかできないっすよ!」
「でーきーるーでーしょぉぉぉぉ!!!!!あんな状態の谷村くんと益口くんを一緒に行動させられないよ!怖いもんっ!辞めちゃいやだもんっ!・・・って言うわけでよろしくね!谷村くんに話したらホッとしてたよー!」

事後報告かよっ!!!!!ったく・・・部長めっ・・・
っつか・・・課長と二人きりで出張とか!!!!あーもーーーー今のうちにコウタにメールしておこう





「メール見たけどー!!!!こんな急に出張とか決まるのー?」
「いや、うちの会社そんなに出張ないからこんな急に決まることないよ」
「でもしょうがないかー・・・仕事だもんねぇ・・・オレも仕事で出張とかあるわけだし・・・」
「うん・・・っていうか、これ旨いよ。なんていうの?香草焼き?」
「そうー!オレね、学生のときずっと飲食店でバイトしてたからこういうのは得意ー」
「飲食店ってこんなおしゃれなの覚えるんだ?」
「イタリアンのお店だったもん」

コウタの作った鳥の香草焼きは家で食べたことがなかった。こういうのはお店で食べるもの・・・あぁ、どうしよう。ホント可愛い。料理も旨い・・・今すぐ押し倒したいけど明日の準備しないとなぁ・・・

「じゃあ、今日はオレ、帰るね?」
「あ・・・うん・・・」
「週末はオレ、実家帰るから次来週かぁ・・・また来るね?」

ご飯を食べると時計を見たコウタが立ちあがって部屋を出て行く・・・あぁ、寂しいよ・・・寂しい・・・そう思いながら替えのワイシャツとか下着とかを鞄に詰めて資料を確認する
去年は課長と一緒に同じようなプロモーションをしたから多分流れは同じ・・・できるかなぁ・・・緊張するなぁ・・・




「お・・・おはようございます・・・」
「ん」

いつもよりも酷い!!!酷過ぎる!!!!なんだ!この課長!!!!顔色悪すぎるっ!!!なんか!!!!なんか!!!!色っぽいけど危険な色気!!!!壊れそうな感じ!抱けって言われても戸惑うレベル!壊れちゃうからっ!!!!

「・・・だ・・・大丈夫ですか?」
「あぁ?・・・あぁ・・・新幹線の中で寝る」
「えぇ!もうそれは寝て下さい。すぐ寝て下さい!」

席に座るとすぐに。ホントすぐに眠りに就いた課長は少しだけ穏やかな表情になっていた。眉間に皺寄せてばっかりでここ・・・少し皺の跡がついちゃってるじゃないか・・・あぁ、課長の綺麗な顔に眉間の皺なんて・・・って・・・え・・・何・・・首元・・・キスマーク!?っていうか絶対キスマーク!!!!やばいでしょ。これ!絆創膏持ってたかなぁ・・・あぁ、あった。こんな時のために鞄に入れておいてよかったー。そーっとそーっと起こさないように・・・起こさないようにー

「ん・・・」
「?!」
「っ?!」

思わず掴んだ。課長が絆創膏貼った場所に手を伸ばしてその手首を見て掴んでしまった
何・・・その手首の跡・・・

赤く・・・擦れた手首の跡・・・それって・・・まさか・・・

拘束された跡?!

「・・・」
「離せ」
「っ・・・今は寝て下さい・・・起きて、仕事終わったら聞きます」

課長はまた眉間に皺を寄せて目を閉じる・・・あぁ。なんてことだ・・・課長はそんな・・・そんな趣味が!!!!!!!拘束された課長・・・きっとエロいだろうなぁ。あぁ、羨ましい・・・課長のそんな姿を見られる輩がいるだなんてー!!!!




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おバカっぽいけど仕事はできるらしい原田くんです
きっと明るいし営業向きよねぇ・・・怒られてもへこたれなさそうだし飛び込み営業もすごいテンションでやってるんだと思う
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