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コイゴコロミズゴコロ3-1 - 03/01 Wed

trackback (-) | comment (0) | コイゴコロミズゴコロ
3年生。就職活動も控え、将来を周りが考え始める頃
新井の元同級生の友人達は既に4年生になっていて就職先が決まったりしていていよいよ卒業後どうするかを今まで以上に真剣に話していた

「とりあえず卒論かー」
「ま、とりあえず書きゃ通るからな」
「なー」

就職・・・それは別れの問題
学生の間は追いかければよかった。でも就職となると別。いや、そもそも彼は恋人でもなくて恩人で友人
そう。ただの友人。親友。心の支え

「瑞貴はおバカちゃんだからなぁー・・・留年しちゃうくらいのー」
「なんだよー!オレだってー」

友人に額をつつかれると反論しようとするけれど自分の将来なんて考えたことなんてなくてただこの時間が永遠に続けばいいとだけ願っていたから何も言葉が出てこない
自分は何をしたくて何になりたいのか・・・何も考えたことがなかった。目先の泳ぐこと以外考えてなかった・・・でも、泳ぐことといってもそれで飯を食っていくわけにもいかない。判っている。それは判っている・・・でも、だからと言ってそれ以外に何をしたらいいのか何をするべきなのか思い浮かばない

「瑞貴は大丈夫。オレが面倒見てやるから」

ポンポンと頭を撫でてくる大きな手は温かくていつだって安心できるもの

「江口ー!あんまり甘やかすとこいつのためになんねぇだろー?」
「いいんだよ。瑞貴は。しっかりしてたら瑞貴じゃねぇもん」

「な?」と顔を覗かれてドキリとしてしまう自分の胸を呪う
この想いは恋じゃない。でも、恋心のようにたったそれだけのことで胸躍る理由が新井にも判らない

「面倒見るってどーすんだよ。江口養ってやんの?」
「んー?うちの会社入ればいい。そのうちおれが社長になって瑞貴をずっと面倒みてやるよ。お前だけは終身雇用にしてやる。どんなミスしたってさぁ」
「あー!そーだ!江口お坊ちゃんだったー」
「あーん江口さーんオレにも内定ちょーだぁーいっ」

江口の言葉がどこまで本気なのかわからない。でも、これからも一緒に居られる?ずっとずっと一緒にいてくれる?そう胸が高鳴るのは自分でも抑えられない感情






「新井さん、夕飯どうします?」
「え?」

江口に言われたことがずっと気になって部活中も上の空だった新井は但馬の問いかけにハッとし顔を上げた

「いや、だから夕飯。バイトないんすよね?」
「あ、うん。そう!今日は休み・・・但馬はバイト?」
「あー・・・オレの話何も聞いてなかったっつー・・・まぁ、いいけど」

新井は「えぇ?」と声を漏らすけれど但馬は少し困ったように笑うと新井の背中を叩いて着替えを続けた
但馬は考えたことがあるだろうか。これからのこと。将来のこと・・・そして、自分たちのこれからのこと

今は同じ大学で同じ部活で同じ学生マンションに住んでいるけれどこれからは?

出身地も違う但馬と新井。家からは追い出された形になっているけれど新井はここが一応地元ではあるし、就職活動をするとしたらここを拠点に考えるだろう。でも但馬は?

それを聞くのが怖かった

地元で就職する。という答えが返ってくることも怖い。でもそれよりもそれを聞くことによって但馬が自分のことを重いと感じるのではないか。そう思うと何も聞けずに新井は俯いてシャツのボタンを止めた









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はい。コイゴコロミズゴコロ第3泳でございますー・・・最終章のつもりなんだけどまだ書き終わってないからどうなるかっていう・・・

めちゃくちゃ苦しんだ(でる)章・・・まず書き始めて10話ぐらい書いてから過去のコイミズ読み直したら新井も但馬も江口もみんな性格違うじゃんっ!これ!!!と慌てて全部書き直して、また10話ぐらい書いたところでいやいやいや、これじゃいかん・・・とほぼ全部書き直して・・・を繰り返して4巡目でタイムアップしたところ・・・もう書き直しできないぞーーーToT怖いよー怖いよーまた性格が違うんじゃないかとか思い描いていたラストにこのまま迎えるのか・・・怖いよー怖いよーーーー

というわけで少々お付き合いくださいませ
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