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コイゴコロミズゴコロ5 - 05/04 Mon

trackback (-) | comment (0) | コイゴコロミズゴコロ
次の日の朝、いつもコーヒーを飲みに来る新井は来ない。
余分に淹れてしまったコーヒーを冷蔵庫にしまうと但馬は学校へ向かう

部活で会った新井はいつも通り。だが、部屋には来ない。毎日朝も昼も夜も関係なく来ていたのに新井は来なくなった。

授業もかぶっているのに。そのときはいつも通り。勉強はできるから頼りになるのに筆記用具は失くしていて自分に借りに来るし、部室のロッカーで頭を打って半泣きになっていたのを慰めたし・・・全ていつも通りの新井で態度も変わらないのに部屋には来なくなって一週間・・・ついには学校にも部活にも来なくなった

「但馬ー!」
「はい」
「瑞貴、どしたー?」
「さぁ?」
「なーんーでーーーーっ!お前ら一緒のマンションだし同じ講義も取ってんのになーんで知らないんだよー」

毎日部活に来る新井が2日続けて来ないことに江口がそう聞いてくる。原因はあれしか考えられなかった・・・しかし、一昨日までは部活も来ていたし学校も来ていたのに・・・

「電話も出ねー・・・お前、今日帰ったらあいつの部屋行って怒鳴りつけてこい」
「えー・・・マジっすかー」
「休むのはいいけど無断欠席はやめろって言っておけよー」






トントン

「新井さんーいるんでしょー」

部屋の電気がついているのは外からも判ったし、人のいる気配もする。出て来ないのは下手な居留守だ

トントントントントントントントン

隣の学生から怒られるんじゃないかという程ドアをノックする

「新井さーん」

ガチャ・・・

やっとドアが開いて現れた新井の顔色は最悪だった

「・・・どうしたの・・・体調悪かった?」
「ん・・・」

中に入れというジェスチャーで但馬は中に入る

「・・・新井さん?」
「・・・」

どうみても体調の悪そうな新井は座っているのもしんどい様子で但馬は心配する

「どっか・・・痛い?」

但馬の顔を見て静かに一度頷く

「・・・どこ?」
「・・・」
「なんでさっきから何も喋らないの?」

新井は目に涙を浮かべながら口を開ける。頬の内側に大きな傷跡

「話すと痛い」
「・・・どうしたんですか?」
「・・・殴られた」
「は?誰に?」
「・・・」
「・・・痛いのはそこだけ?」

但馬は下を向く新井に全てを察して頭を抱える

「バカ・・・やったんですね?」

また静かに頷くとパタパタと涙が床にこぼれた
自分がバカみたいで、情けなくてこぼれてしまう。いつか本当に痛い目に遭うというのは判っていたはずなのに

「病院は?・・・っていうかなんで!ナンパされてもほいほいついてくなって言ったじゃん」
「・・・ゴムはつけてくれたから行ってない・・・」
「バカ。ホントバカ」
「前の時は優しかったもん・・・痛いーーーー」

子どものように泣く新井をただ但馬はよしよしと抱きしめて背中を撫でる

「・・・だったらすぐオレんところ来ればいいじゃん・・・江口さんも心配してた」
「だって但馬優しいからっ・・・男なんて無理なのに好きとか言ってくるからっ・・・オレっ・・・」
「男は無理だけど新井さんは特別だってば」
「でもっ・・・」
「・・・オレ、カッコ悪いけど知っての通りメンタル弱いから・・・江口さんの代わりって思った瞬間に萎えた」
「?」
「代わりっしょ?」
「誰が?」
「オレも殴った男も」
「なんで?」

なんで・・・と言われても新井の本命は江口1人で他にどう考えればいいのか判らなかった



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残念な子設定がどっかにいった気がする・・・
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