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コイゴコロミズゴコロ7 - 05/06 Wed

trackback (-) | comment (0) | コイゴコロミズゴコロ
「ちょ・・・マジで!高いアイス!!!」
「・・・今日は特別なだけ・・・あと、明日の朝食えるようにヨーグルトとバナナも買ってきましたから・・・」
「あー、オレ涙出そう。但馬が優しすぎて」

コンビニから戻った但馬はアイスをビニール袋から取り出すと残りのアイスとヨーグルトを冷蔵庫にしまう
新井はアイスを口に入れるが、やっぱり沁みて痛かった

「痛い?」
「ん・・・でも大丈夫。美味しいしそんなに沁みない」
「・・・」

心配そうに見つめてくる但馬に心苦しくなる新井。自業自得なのに心配してくれているのだ。自業自得だと罵ってもらった方が気が楽だったかもしれない
そんな突き放すようなことはこの後輩が絶対するわけないと判ってはいるが、そうしてくれた方が気が楽になったはず

「えーっと・・・もうしないから。安心して」
「いや・・・じゃなくて・・・」
「ん?」

心配していたんじゃないのか。と新井は首を傾げる。もし、これが江口ならば心配どころか痛いところをやたらと弄ってくるだろう・・・こんなに優しくは絶対にしてくれないし、こんな優しい顔で見つめてくれることもない

「・・・キス、したかったけど痛いかなぁ・・・って」
「っ!!!」
「あー、まぁ、いいや。じゃあおやすみなさい」
「ま・・・待った!!但馬・・・但馬っ!」
「何?」
「キス?」

帰ろうとした但馬を引き留めると但馬は少しだけ顔を赤くしていた

「キス・・・してくれようとしたの?」
「いや・・・まぁ・・・そう」
「うん!する!っていうか・・・オレ、セックスの時以外にキスってしたことない!」
「・・・」

恥ずかしいことを平気で言う新井。経験はあるくせに純情で経験が足りない
嫉妬に似た感情を心の中に押し戻すと但馬はゆっくりと唇に触れる。バニラの甘い香りがふわりとした
触れただけのキスは物足りなくて。でもこれ以上は傷が痛いし・・・とお互いに葛藤する。そしてもう一度触れるだけのキス。バニラの甘さを唇越しに感じてまた唇をすぐに離す

「但馬・・・あの・・・」
「うん・・・治ったら・・・」
「・・・うん」
「明日も部活ムリそうっすか?」
「あー・・・ムリ。体中キスマークでこれ消えるまではちょっと・・・」
「・・・」
「あ、ごめ・・・怒るなって。もう他のやつにつけさせないし!な?なー但馬ー」

但馬は何も言わずに新井の頭を撫でると「判ってる。でも嫉妬はします」と言い残しドアを開けて自分の部屋へ戻って行った
嫉妬・・・そう言われて悪い気がしない新井は溶けてきたアイスを急いで口に入れた



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アイスは抹茶味が好きです。でも新井が食べてるのはバニラ・・・バニラで高級なアイスってのはなんか一番贅沢な気がする
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