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コイゴコロミズゴコロ3-34 - 04/03 Mon

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ぐるりと指で内壁を撫でまわされて息を詰める
聞く気はやっぱりないのか・・・言わせるつもりがないのだ・・・そう思うと唇に歯を立て、痛みを感じると口の中に血の味が広がる
鉄の味が不味いけれどその不味さが新井の意識をはっきりとさせてくれる

「新井・・・さん?口・・・新井さんっ!」
「但馬にいっぱい初めてのモノ貰ったから。江口のことは大好きだけどっ・・・オレ、但馬にたくさん初めて貰って気付いたんだよ。オレ、ずっと・・・ずっと江口が自慢できるような親友になりたかった。いつも隣にいて優越感をオレは感じてたけど江口にもそうなってほしかった!オレは江口にオレが友達でよかったって思ってほしかった!大好きで、これからも大好きだけど但馬への気持ちとは違う好きっ!オレはっ・・・オレはっ・・・江口に彼女いても諦めつくのに但馬は無理だもんっ!但馬が彼女作るって知ったらヤダっ!ヤダ・・・江口ぃ・・・オレ、いっつも迷惑かけてごめん。傷つけてごめん。裏切るようなことしてごめん・・・」

江口の指は埋められたままだけれど、それでも動かさないのは話を聞いてくれているのかと江口を見上げる
俯いていて表情は見えないけれど、傷つけたのかもしれない・・・

「バカだって笑うかもしれない・・・でも、オレ、バカだから仕方ないよ・・・っ・・・んっ」

ずるりと体内から指が引き抜かれると中に入れられているローションが少し漏れて内股を伝ってくる

「但馬・・・お前、このエロい体はオレのために作られたようなもんだ。オレのせいで。お前のためでもなんでもない。それでもこいつがイイって言えるか?」
「・・・体とか、ホント関係ないっ!新井さんの泳ぐ姿が好きで、新井さん自身が愛しいからっ!」
「こいつを裏切らないって約束するか?」
「・・・江口さん・・・?」
「あー・・・ホントお前らバカ・・・2人ともバカだ・・・」

突然くしゃくしゃの顔で笑い出した江口は新井の尻をペチペチ叩きながら床の上にあぐらをかく

「江口・・・?」
「もうオレは必要ないんだな・・・」
「・・・ぇ?」
「バカだよ・・・ホントお前バカ。オレにずーっと流されてさ・・・お前が言う自慢の親友?バカじゃね?ずっとお前はオレの自慢だったっつーの」

落ちていた新井の下着で垂れたローションを拭う江口に「それは雑巾じゃないよ」と言いかけたけれどそれは江口に抱きしめられて飲み込んだ

「自分のダメなところくらい判ってんだよ・・・でも、治らない。瑞貴に言われたら治ったかもしれねぇのにお前は全部オレを包み込んで甘やかす・・・単位だってそうだ・・・泣きついたらホントにお前自分のレポート出すとかさ・・・大体、オレとすんのだってそうだろ・・・お前、いつも泣くし・・・」
「あぁ、あれは」
「気持ちイイからとかお前、それ違うからな?あん時と同じ顔してたっつーの。そもそも悦くて泣くならあんな泣き方じゃねぇし。んな苦痛なら断りゃイイんだっつーの・・・」
「・・・え・・・や、え?!いやー・・・流石にあれとは全く違うっていうかー」
「じゃあ、こいつと寝てた時は泣いたことあんのかよ」
「それはない」

断言されればされただけなんだか何とも言えない気分の但馬だったが目の前に来た江口に睨みながらも身構える

「おいおい、いつまでビビってんだよ。ほら、こっち手出せ。外してやるから」

江口に手を掴まれ、乱暴にガムテープを剥がしていく江口
だが、適当に巻き付け、それを無理矢理剥がそうともがいた但馬のせいでなかなかスムーズには剥がれていかない

「瑞貴ー、はさみかカッターかなんか持って来いよ」
「え・・・あ、うん」

新井が机の上のペン立てに入っていたカッターナイフを手にすると江口に渡そうとして手を止める

「・・・何?オレがそれで但馬を刺すとか考えてる?」

江口の笑った顔に何故か胸が痛くて首を振る
但馬を殴った・・・でも、江口が但馬をこれ以上に傷つけないことが判って素直にカッターナイフを渡すとすぐにそれで但馬の手足の拘束をとっていく

「謝んねぇぞ・・・お前も殴られるくらいは覚悟してただろ?な?」

但馬はひとつ息を吐き出すと「はい」と頷く

「だよなー・・・オレから瑞貴奪っちゃうんだもんなぁ・・・そりゃー、これくらい覚悟してねぇとおかしいわー」
「でも、薬は・・・やりすぎです」
「あー?あぁ・・・あー・・・これ?」

ポケットに手を入れて出したのはミントタブレットのケース

「・・・え?」
「バーカ。うっわっ!バーカ!バカ2人じゃんっ!ちょいと一部じゃあ名前の知れちゃってるアスリートだぜ?オレら。んなバカなことするわけねぇし」
「・・・じゃ、じゃあお尻に入れたのは何?!なんかジンジンはホントにしてたけど!」
「あー?そりゃあれだ。お前が毎回ホント泣くからちょっとでも悦くなるように一応ラブグッズっつーやつ?媚薬とか謳ってるけど効果は眉唾モンだろうなぁ?瑞貴はアレだ。思い込み激しいから。プラシーボ効果的なのもあんじゃね?」

勘違いしていた。本当に・・・本当に・・・江口は江口なりに新井に本気で、ちゃんとした想いを抱えていたのだと判ってしまった・・・自分と同じように同じ人を本気で好きなのだと判ってしまった

「江口・・・」
「まぁ、んじゃフラれたオレは帰りますかー・・・あ、但馬、今日は部活来んなよ?その顔は色々聞かれるだろうしなぁ?」
「・・・江口さん、すいませんでしたっ!ありがとうございますっ!」
「バーカ・・・別にお前のことを許したわけじゃねぇし。お前のことは大嫌いだ。前も今もこれからも」

手を振る江口を2人が黙って見送るとドアが閉まり、同時にため息を吐き出す

「・・・大丈夫?」
「新井さんこそ」
「オレはー・・・うーん・・・エッチしたい!」
「・・・」
「ねぇ、部活休めって言われたじゃん?イイよね?ねぇ。イイよね?殴られたところ痛むから嫌?それともオレが江口に触られてたから嫌?あ、じゃあちゃんとシャワー浴びて中に入れられたローションも掻きだしてくるし!ね?!ね?!但馬言ったよね?別れたらめちゃくちゃエッチするって」
「・・・めちゃくちゃするって言いました?」
「うん。言った!多分!言ったっ!」

今、重い空気だったことなんてなかったように笑顔を見せる新井の手を引いて抱きしめると優しく床へと押し倒す

「ホントに抱いちゃうよ?イイの?」

その言葉にNOという選択肢なんて新井にはない。ただ、満面の笑みで頷き但馬のキスを受け入れた






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江口もちゃんと話せば理解してくれる人なんだよ。うん。結局はそんな悪い奴じゃないんだよ

・・・と、鍵コメでも拍手コメでも予測してた人多数w水尾を判ってるw
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