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コイゴコロミズゴコロ8 - 05/07 Thu

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「みーずーきーーーーっ!!!」
「おう!」

翌日学校へ行くと、江口にさっそく絡まれた

「お前なんで無断欠席なんかすんだよー!」
「転んで口ん中めっちゃ切ったから喋りたくなかった」
「メールっていう手があんだろーが!このおバカチン」

そう言って江口は新井の額にビシッとデコピンを決める。高校は違うが高校のときからの友達・・・ずっとずっと水泳で繋がってきた仲で、大会で会う度に仲良くなっていった・・・合同練習もしたし、助けてもくれた恩人。一緒に過ごした年月はかなり濃厚で、やっぱり簡単に忘れられるものではない

「今日も部活休みますー」
「まーじーでー!」
「転んで腰も打ったから痛いんだもん」
「お前よく転ぶしよく怪我するよなー!」
「間抜けって言いたいのか?」
「間抜けって言ってるんだよ?」

江口に頭をぐりぐり撫でられるとその手の心地良さに新井は笑う。但馬のことも好きだと思う。だが、江口のこともやっぱり好き・・・これを消さなければ・・・消さなければ・・・と思えば思うほど消せない想い・・・

「じゃあ治ったらちゃーんと来いよー!」
「行くって。大会がだんだんと近付いて来るーーーーっ」
「タイム落ちてたらリレー別の人と組むことになんだぞー!」
「えー・・・オレがタイム落ちるー?そんなことあったっけー?」
「ないよなー。インターハイの王者だもんなぁー・・・あー大会近くなってきたから但馬を凹ませないようにしなくちゃだなー・・・あいつホント成績ムラありすぎる」

但馬の名前が出てきてピクリと反応してしまう。
ちょっとしたことで動揺してタイムに響く但馬・・・自分のことで動揺して成績に響くのも困る・・・だが、この肩に乗った腕を退ける方法が判らない・・・判らなかった




トントン


部活から帰って夕飯を摂っていると部屋がノックされて開けるとそこには新井の姿

「あ、メシ食ってたか・・・」
「まぁ・・・どうぞ」
「うん・・・」

新井は何をここに言いに来たのか自分でも判らない・・・「やっぱり江口が好き。でも但馬のことも好き」と言うのは酷だろうか・・・だが、これが本当の正直な新井の気持ち。今のうちに正直に言っておいた方が大会までには立ち直れるかもしれない・・・と思ってはみたが、いざ前にするとなかなか言い出せない

「・・・傷はどうっすか?」
「あ、だいぶ良くなった。昼に学食食べたけど結構大丈夫だった」
「・・・味噌汁とご飯ならあるけど食う?」
「もらうー!」

但馬は立ち上がってご飯と味噌汁を注ぐと新井の目の前に置いてまた食事を再開する

「但馬って家庭的だよなー。見た目と違ってー」
「まぁ、昔から休みの日は家手伝わされてたのもあるし」
「あぁ・・・え!じゃあオムライスとかも作れる?!」
「・・・喫茶店なので」
「今度但馬のオムライス食べたい!」

そう言うと「いいですよ」と笑った但馬に江口が好きだなんて言えなくて・・・心が痛くなる
この状態を二股というのだろうか。一人には片想いしていてもう一人とは付き合ってる・・・浮気・・・?二股・・・何も言いだせないまま平穏な時間は過ぎて行く




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あぁ、ゴールデンウィークが終わる・・・終わるー
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