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青春はプールの中で10-7 - 04/23 Sun

trackback (-) | comment (0) | 青春はプールの中で
キッチンから全然出て来ない柿内を見ているとテレビでも見てろだとかこっち見るなだとか風呂へ入れだとかやたらと煩いから仕方なく風呂へ行って戻って来る

「休み・・・多分まとめてあるのは盆ぐらい・・・だぞ」
「ふーん」
「でも盆じゃ今からどっか宿取るのムリだしっ!あんた・・・実家帰らなくていいのかよ」

意外にも色々考えてくれていた柿内にあの態度はやっぱりいつもの照れ隠しなのだと小さく笑った柚木

「だから、日帰りでもいいんだっつーの」
「っ・・・じゃ・・・その・・・デート・・・しますか・・・」

照れながら言う柿内に吹き出して「する」と笑うと洗い物をしていた柿内の手を取ってソファへと移動する

「柿内もデートしたい?」
「っ・・・そういうわけじゃ・・・」
「素直じゃねぇなぁ?でもさー、風呂でも考えたけどオレ、どこ行きたいとか全然ないんだよな」
「・・・あぁ、っすね。どうせあんたが行きたいところっつったらプールしか浮かばないとは思ってた」
「なんていうかー、お前と学生時代過ごす想い出がプールだけじゃなー・・・とか思ったんだよ。プール以外の想い出が欲しいなぁーみたいな?」
「・・・よく判んねぇけど?」
「だからさー、お盆に外へ一歩も出ずここで乱れて爛れた生活するっつーのもある意味想い出になるなーとか今思いついた」
「・・・は?」
「お盆前に食材とか買い溜めしとくし、1日中ずっと一緒にいよう?服も着なくてイイくらい2人きりでずっと過ごす」
「・・・っ・・・」

柿内が顔を赤くして固まったのを見てニヤニヤと笑った柚木が「エロいこと想像した?」と囁く

「あんたがっ!!!」
「で、イエスかノーか!」
「・・・その決定権オレにないっつーかもうあんたの中で決まってんだよなぁ?」

そう。柚木が言い出したことなのだからもうきっと決定なのだ

「よーしっ!んじゃー、お前は心の準備しとけよー?」
「・・・は?」

心の準備・・・裸で1日過ごすことに心の準備が必要だったか、それとも、柚木の体力についていくための覚悟をしておけということかと柚木を見つめる

「お前の純潔、前も後ろも全部オレが貰う」
「!」
「休み中ゆっくり時間かけてやるから。体の準備は要らない。自己開発なんてしなくてイイ。全部全部オレに寄越せ・・・心の準備だけでイイ」

恥ずかしいセリフが柚木の口からサラッと流れる
でも、それでいてクサく思えなかったのは、それどころか胸がキュッと締め付けられるようにときめいてしまったのはそれが柚木だから
抱かれてもイイ。そう思わされるほどにカッコイイ男だから

可愛かったりカッコよかったり・・・でも、それが柚木 流という男だから

「判ったか?」
「・・・った・・・」
「あ、もし直前でやっぱりすげぇ嫌だったりしたら無理にっつーわけじゃないから」
「・・・」
「なんつーか、実際、オレは悦くなれたの意外だったっつーか・・・驚いたっつーか・・・だから、別にお前が嫌ならオレ・・・下ばっかでもイイし・・・」
「っ・・・バーカ」

嫌なわけがない
同じ男・・・柚木が心を決めてくれたのだし、柚木がもっと自分を求めてくれるのが判るから・・・戸惑いはあるけれど、緊張もするけれど柚木を拒むなんてできない・・・

「使い方忘れてなきゃいいけどなぁ?」
「あぁ、それはあり得る」
「あり得るのかよ!」
「オレのケツが寂しくなりすぎて達けなくなると困るからおもちゃでも注文しておく?あ、球に昔貰った奴まだあったなぁ・・・多分」
「っ・・・エロすぎるだろ・・・それ」

どんどん色気が増していく年上の恋人に柿内は顔を赤くしながら頭を抱えた







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柚木をもっと男前にしたいのに・・・男前難しいーーーーっ
いや、柿内も男前にしてやりたいんだけどさ。顔が普通設定な分、中身超イケメンにしたいんだけどさ、なんせ私には文才が足りない
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