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コイゴコロミズゴコロ9 - 05/08 Fri

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新井が部活へと行けるようになったのはそれから2日後・・・しばらく泳いでいなかったからいつもよりも長くアップを取る
最初こそ体が重く感じる気がしたが、すぐに感覚は戻ってきて練習へと合流する

美しいフォームの新井の泳ぎ・・・それを見るたびに但馬は見惚れる

そして、同じ種目でなかったことを喜び、同じ種目だったならばずっと同じメニューをこなし、ずっとこの泳ぎを見ていられるのに。と落胆する
しかし、同じ種目でないからこそ一緒にリレーが組める。新井とリレーが組みたいと真剣に願った高校生。だからこそ新井を追いかけて大学まで来たのだ

「たーじーまぁぁぁぁぁ!!!!」
「はい?」
「お前、調子良くね?なんかイイことあったなぁー!」
「・・・あー、そうっすかねぇ・・・」

ダウンの後、だらだらと泳いでいたら後ろからすいーっと泳いできた江口に絡まれる。イイこと・・・それはきっと新井のこと。キスをした・・・触れただけのキスだったが、男遊びもやめると言った・・・。そして付き合うことになった・・・それが大きなイイこと。

「お前リレー入れるから!」
「うぃっす」
「でも、落ちたら鈴木がお前の代わりー!」
「・・・頑張ります」
「あー!瑞貴!瑞貴帰るー?今日メシ食って行こー!」

新井がプールサイドに上がったのを見て但馬の首に回していた腕を離す江口。自分もすぐに新井を追いかけてプールから上がる。それを横目で見ながらまた潜って泳ぐ・・・苦しい・・・今までずっと見てきたことなのに新井が江口に笑いかけるのが苦しかった。新井は自分と付き合うことになったのに・・・なったのに・・・
苦しくて苦しくて2人がプールサイドから消えるまで潜り続けた



部屋に戻っても苦しみは消えない。これは嫉妬だと但馬も判っていた。しかし、この嫉妬をどこにぶつけたらいいのか判らない。新井がずっと江口のことが好きだったのは知っている。江口のために同じ大学へ来て、江口のために留年もした・・・そんなに好きなのにすぐに諦められないことくらい判っているのだ

「たーじーまー」

部屋のドアが叩かれて慌てて開けに行く。彼のことを考えていた時にいきなり現れるだなんて・・・

「・・・どうしたの」
「ん?」
「や・・・江口さんとご飯行ったんだよね?」
「あー・・・行った!んで、江口の彼女から電話あって速攻帰された」
「・・・そ・・・」
「だからオレも彼氏のところに来たー!」
「・・・」

彼氏・・・本人の口からそう言われるとぶわっと言いようのない恥ずかしさが全身にいきわたる

「あれ?彼氏・・・だよな?」
「・・・ですね」
「オレねー、オレねー!彼氏って初めてー!」
「え?」
「ん?今までのはみんなセフレ?っていう感じかなぁ・・・だから但馬初めてー!」

自分を抱きしめてくる新井のことを可愛く思った。残念で可愛そうな人・・・自分が愛を与えなければきっとずっと愛に飢えたまま・・・
但馬は新井の頭を撫でると髪にキスを落とす

「あー!」
「?」
「頭じゃなくて口にしろよー!」
「・・・いや、オレ、今メシ食ってたんだけど?」
「今日何ー?あー!うまそー!どしたのこれー」
「作ったけど・・・」
「但馬メシ作れるもんなぁ・・・なんだよー。モテる要素満載じゃんかー。なんで彼女作らなかったかなぁ・・・オレはラッキーだったけどさ」

新井はテーブルに乗った肉じゃがをつまむと「おいしいしー」と呟きながら但馬に笑ってくれる

「・・・あんたかわいいのになぁ・・・」
「は?」
「いや、なんでもない」
「かわいいっつった?オレ?かわいいよ!でもさー、そろそろそれ売りにするのきつくなってくるよなー。でも、まぁ、但馬に嫌われなければもう別にいい?但馬可愛いのが好み?オレはどうしたらいい?」
「・・・肉ばっか食うな。オレのがなくなる」

新井の問いかけに少し悲しくなり、答えるのをやめた。そして、明らかに肉じゃがの肉ばかりつまむ新井の頭を軽く叩きながら新井の箸と皿を渡すと2人は向かい合って食事を再開する



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