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青春はプールの中で10-21 - 05/07 Sun

trackback (-) | comment (0) | 青春はプールの中で
「柚木さんっ!」

急に名前を呼ばれて顔を上げると可愛らしい車の中から沙耶が顔を覗かせて手を振っていて「ごめん」と謝りながら車に近付くと助手席に見たことがない男が乗っている。彼氏と別れたと言っていたけれど、新しい彼氏とデート中だったのに来させてしまったことに気まずさを感じながら頭を下げる

「とりあえず後ろ!乗ってっ!」
「・・・や、でも」
「イイからっ!」

いつもの柚木だったらこんな状況で簡単に沙耶の車に乗ることはしなかったかもしれない。でも、今は少しでも助けてくれるのならば誰でもよかった。何度電話しても繋がらない柿内の携帯だとか、どこへ消えてしまったのかだとかそれだけが不安で押しつぶされそうで・・・

「あ、よしよし。返信あったあったー」
「沙耶、誰なの?」
「勝手についてきた奴は黙ってろ」
「なっ・・・オレは心配して」
「柚木さーん、あのねー直接の友達には水泳部いないんだけど色々連絡しまくって例の先輩の家は判ったんだけど、そこ、行ってみますー?」
「・・・え?」
「沙耶さんの情報網舐めてもらっては困りますよー」

にっこり笑った沙耶に小さく礼を言ってからひとつ小さく息を吐くと真っ直ぐな瞳で沙耶を見つめる

「沙耶ちゃん、悪いけど、そこまで連れて行ってもらえるかな?」
「もっちろんっ!私そのために来たからねっ!!!」

「それじゃーしゅっぱーつっ!」と声を上げた沙耶が車を走らせ始める。こうなるなんて想像したことがなかった。恋人が沙耶のように女性だったらこんな夜遅くのバイトは危ないだとか遅くなるならば迎えに行ったりしたかもしれない。でも、恋人は男で、簡単に襲われるような体型でもない柿内で・・・

「柚木さん、大丈夫。大丈夫」
「・・・え?」
「小さくなってるの柚木さんっぽくない」
「・・・ハハ・・・だよな・・・うん。でも・・・ごめん。オレ、みんなが思ってる程きっと強くない」

柚木とは判り合えるほどは沙耶も会っていない。でも、柿内から聞く柚木や、数回会った柚木は強いと思っていた。優しくて笑顔で明るくて・・・初めて見る柚木・・・きっとこんな柚木は柿内も知らないのだろうと思いながら沙耶はハンドルをしっかり握る

「・・・ごめん。デート中だったんだろ?オレ、柚木。柚木 流です」
「あ・・・神田 梅吉です」
「幼馴染っ!急いでんのに車出すときにうるさいコト言い出して乗せるしかなかったー。ごめんねぇ。無視していいからー!」
「おいっ」
「ホント、こんな時間に女の子に電話して来させるとかオレ、ダメだよな・・・」
「連絡してくれたのが私でよかったよー!」
「いや、でも」
「あのバカ。柚木さん心配させてどーすんだよ・・・拉致られてんならホントバカなんだから・・・」

沙耶の言葉を聞いて、ただ事ではないのだと神田も気付いて口を閉じる
友達の彼氏が彼女が帰って来ないことを不安がって沙耶に連絡してきたのだと推測すると真っ直ぐ前を向いて相手の無事を祈った












「離せっ!てめっ!どういうことだよっ!」
「うん?何?わかるっしょ」
「判るかっ!」

手足を縛られて自由にならない体で必死に原口の撫でてくる手から逃げようと体を捩る
シャツを剥がれて、下着1枚・・・この状況も心許ない

「へぇ・・・タロが惚れこんでるだけあんじゃん。イイ体してるわ」
「でっしょー?これでお仲間だったら頂くしかないじゃない?」
「てめぇらと一緒にすんなっ!変態っ!変態っ!」
「ヤダ・・・変態だって?柿内だって変態でしょ?だって彼氏いるんだし」
「っ・・・っせぇ!離せっ!触んなっ!」
「ホントにこいつ男イケんの?」
「柿内によるとぉ処女なんだってー!コウちゃん、初物だよ?」

コウちゃんと呼ばれた男の視線に鳥肌が立つ・・・自分がこんな目を向けられるだなんて考えたことはない。原口のように本気なのか冗談なのか判らない相手じゃない・・・獲物を物色し、捕獲されるような視線

「・・・やめ・・・ろ」
「あら、急に弱気になっちゃった?」
「後ろ向かせろ」

簡単に持ち上げられ、うつ伏せにされると顔を床に押し付け、尻を上げた形をとらされる
下着を下ろされて背中に汗が浮かぶ
判る・・・判ってしまうから・・・全く知らなかったら戸惑ったかもしれないけれど、知っているから。柚木に対して同じような劣情を抱いているから

「あぁ、使ったことなさそうなケツだなぁ・・・でも1回もねぇわけー?相手、男なんだろー?」

これから・・・本当だったらバイトなんてなかったらきっと触れられていた場所・・・柚木にだけ見せる予定だった場所・・・

「どうしたのぉ?柿内急に静かー」
「・・・止めてくれ・・・ホントに・・・」

声が震える・・・男なのだから犬に噛まれたと思って、事故に遭ったと思って忘れられる・・・そう思いたかった。でも、できなくて・・・柚木が全部欲しいと言ったから。全部欲しいと言ったこの体・・・全部捧げるつもりでいたから・・・








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GWももう終了・・・あっという間だったなぁ・・・
私は特別何もしてなかったんですけどねーwそして執筆も進まなかったGW・・・あぁ・・・あぁ・・・
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