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竹市くんと柚木くん10-1 - 05/17 Wed

trackback (-) | comment (0) | 青春はプールの中で 番外編
就職し、毎日慌ただしく過ぎていく
元々人受けはいい方だったし、営業の仕事は竹市にとって向いていると思っていたが、今日はいつも以上に気合が入っていた

「竹市くん!今日、帰り一杯飲んでいかない?」
「や、今日は速攻で帰りますんで」
「お?何?!何ー?デート?」
「ハハ・・・まぁ、似たようなところっすかね」

同僚に手を挙げると手早く仕事を片付けていく
今日は久しぶりに戻ってきている恋人・・・有名なスポーツ選手、柚木 球が自分たちの部屋に戻ってきているから・・・







仕事を終えると部屋に明かりがついていて小さく微笑みながら玄関を開ける

「ただいま」
「おっかえりーーーーっ!!!」
「球さんもおかえり」

部屋に入るなり抱きついてきた恋人に押し倒されながら苦笑してそう告げる
これが可愛らしい小さな女の子だったらカッコよく受け止められただろうにそれは竹市の恋人には通用しないこと

「あのね!あのね!オレっ!ご飯作って待ってた!」
「えー?球さんが作ったの?」
「そう!カッキーに教えてもらったから完璧ー!」
「あぁ、柿内なぁ」

後輩である柿内が料理上手なのは竹市も知っていること。別にヤキモチを妬く相手でもないしネクタイを緩めながらリビングへと向かう

この部屋は入社1年目の竹市が基本、1人で住むには厳しい家賃だったけれど、竹市の中ではひとり暮らしではないから無理して借りている部屋

「へぇ?すごいじゃん。球さん、頑張ったね」
「でっしょー?でっしょぉぉぉ?!だってたけちゃんのためだもんーーーっ!」

静かに笑って自分よりも大きな球の頭を優しく撫でる
こんなに大きな体で無邪気に笑って甘えてくる恋人が可愛くて仕方がない。慣れない料理をしてくれたり、おかえりと言ってくれたり・・・

「球」
「ん?」
「嬉しい。ありがとね?」
「っっっっっ!!!たけちゃーーーーんっ!好きっ好き好き好き大好きーーーーっ!大好き大好きーーーっ」
「ハハ・・・また押し倒すー」
「だってたけちゃんがカッコいいから仕方ない」
「メシ、終わってからゆーっくりいちゃいちゃしようか?」
「っ・・・たけちゃぁん・・・」

そっと恋人にそう囁くと素直に竹市から降りて竹市の体を引き起こす
柿内仕込みだという料理はどれもそれなりに美味しくて球が頑張ったことが判ってまた優しい気持ちになっていく

「あ!そういえばさー、流ちゃんが連絡してきて」

また柚木の話かと思ったけれど、柚木の話を急から聞くのも久々だし、なにより弟の話をしている時の球は楽しそうだからと優しい気持ちから揺れ動いた感情を押し込める

「新しいプレイをカッキーとしたいとかなんとか言っててさぁー・・・お兄ちゃんとしてはなんか複雑になったんだけどー」
「・・・あんまり聞きたくなかったそれ」
「コスプレとかさー、流ちゃんがするのかーって思うとさー、これはカッキーにその写真撮ってってお願いした方がいいかなぁ?」
「いやー、柿内がそれに乗るとも思えねぇんだけど」
「え!流ちゃんだよ!?世界一可愛くてカッコイイオレの弟だよ?!乗らない人間いるの?!それってこの世の人間じゃないよね!」

昔からブラコンだと思っていたけれどこのブラコン度合いも年々上がってきている気がしてただ苦笑する

「あー、あとねぇー・・・」
「んー?あ、これすっげぇ旨い」
「あ、うんうん!流ちゃんの好物なんだってー!その鶏肉春巻きー!あ、でねぇ?流ちゃんに前に女の子みたいなセクシー下着付けた時燃えたーって話をしたら乗って来たからぁー」
「待って・・・それユズに報告したって・・・」
「うん?うん。たけちゃんが女装したまましてくれた時超興奮したって話もー」
「・・・全部筒抜け・・・」

後輩に恥ずかしい姿も全部話されているのだと思うと頭を抱えたが、これも今に始まったことじゃない

「流ちゃんにセクシー下着送りつけといたっ!」
「・・・ユズ・・・が・・・あれを?」
「あー!たけちゃん想像したっ!流ちゃんの下着姿想像したぁぁぁっ!」
「してねぇぇぇぇぇっ!!!」

両肩を掴まれて大きく揺さぶられながらそれを否定するために頭をブンブンと横に振りながらこんなやり取りでも久し振りで幸せだと感じる自分に心の中で笑った







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はい。青プ本編の後はーおまけのお楽しみ的な竹市と球のお話でございますー


いつも本文の最後に追記で書いている一言が余分な水尾だけど(判ってるw)昨日の青プ本編10章ラストのひとことは皆さんの不安をあおりまくった様でw拍手コメもたくさん頂きありがとうございますw
一応あらかじめ伝えておくことでさー心の準備してもらえば「えーーー!!!水尾嫌いだぁぁぁぁ!!!!」ってのから「えー・・・これかよ・・・水尾めぇ」くらいになってくれるかなって期待しての予告w

まぁ、次の青プ11章はいつ公開になるかもわからんのだけどさ
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