FC2ブログ

透き通るブルー15 - 06/03 Sat

trackback (-) | comment (0) | 透き通るブルー
高尾の兄が迎えに来るまでの時間、色々なことを話した
水泳のこと。どうでもいいこと。くだらないこと。でも、どれも聞く度に新しい情報としてお互いのデータが増えていく

楽しい時間。巴にとっても高尾にとっても充実した楽しい時間・・・

「なー、巴ー」
「ん?」
「オレさー、今まで付き合ったこともあるんだけどさー・・・」
「あぁ3人だっけ?」

今まで付き合った数は3人。これはさっき高尾から聞いたこと。でも、高尾の初体験の相手も、その次の相手もその人数には入っていないことも聞いた
高尾は高尾で自分とは違うけれど、あまり褒められた過去を持っていないことも。悲しい過去も。高尾は笑って話すけれど、人によっては笑って話せないような内容も・・・

話の殆どは高尾が一方的に話、巴はたまにされる質問に答えて、相槌を打つだけだったけれど、巴には楽しい時間。これが、高尾じゃない誰かだったらよく喋るうるさい人間だと思ったかもしれない。でも、相手が高尾だから楽しかった。嬉しかった・・・

「んー!そうー!3人ー!でも、今、彼女と遊んでた時よりもすっげぇ充実してるって男子高校生的にどーなんだろーなぁって」
「オレも同じだからなんとも返事しようがない」
「同じー?じゃあ、巴は何してる時が楽しいー?」
「泳いでるとき以外?」

巴の言葉に高尾は目を丸くして吹き出す。楽しいコト、そこからまず泳ぐことを連結させるのが巴らしくて。巴の興味があることをもっともっと知りたい。一緒に共有できるものなら共有したいし、これから共有できることなら一緒にしたいと思うから。そうしたら、もっと巴と水泳以外のことでも一緒にできるから

「そー!泳いでる時以外ー!」
「・・・」

何をしている時が楽しいか、巴はそれを考えて唸る
泳いでいるとき以外自分は何を感じてきたのか思いつかなくて

「ちょ!マジか!泳ぐ以外心動かないの?!」
「・・・考えてる」
「オレが水泳部乗り込む前、お前、何もなかったわけ?!」
「・・・泳いでたな。ただ泳いでた」
「じゃあ、巴はオレが水泳部ちゃんと入ってよかったな」
「ん・・・よかった」
「フハッ!その真顔で言うの止めろよー!照れるー」

巴は小さく笑って「でも事実だ」と呟くと高尾が震える携帯を覗き、それが、兄からの電話だと巴に告げると電話に出た

「もしもしー。兄ちゃんー?悪い悪いー!公園の中ー!んー?駐車場入れたー?んじゃーそっち行くー。あ、ついでに友達送ってって?んー!了解ー!」
「あ・・・いや、オレは」

電話を切った高尾が立ち上がり、巴も一緒に立ち上がるとすぐに腕を肩に回される

「ここまで付き合ってもらって駐車場まで送るだけ送らせて電車で帰れとか兄ちゃん言わないっつか許さねぇよ」
「・・・そうか・・・」
「あと、兄ちゃんに巴のこと紹介したいし」

ニッと笑った高尾の顔が眩しく感じて目を逸らすように前を向く

「こいつがオレの親友ってさー!」

心臓をわし掴みにされた気分だった。高尾の口からこぼれた親友と言う言葉に甘い胸の痛みに溺れそうになる。そして、高尾に回された腕が熱くて・・・顔も熱くて、ドキドキ言う心臓が痛かった
親友と呼べる、友達と呼べる相手が今までいなかった巴にとって、これが友人に対しての感情なのかと初めての体験に心震わせたが、それは一般的に友人に対する感情とは言えない・・・だが、それは恋も友情も知らない巴には判らないこと







にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ


にほんブログ村

恋愛・・・来たかー?来たかぁー???

時間が本気で足りません・・・もしかしたら透き通るブルーの途中、急にお休みしちゃうかもしれないです・・・できる限り回避したいけれどもっ!
関連記事
スポンサーサイト



comment

コメントを送る。

URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する