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つれないキミと売れてる僕11-2 - 07/03 Mon

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大きな仕事が暫くなくて時間が取れた須野は里見と過ごす静かな時間に幸せを感じていた

たとえ須野がずっと本に目を落としていて里見が携帯を触り続けている時間だとしても須野は幸せ

里見は携帯よりもパソコンの方が仕事がしやすいと言っていたけれど持ち運びが楽な携帯を利用する機会も増えていたし、一気に打ち込んだ後でトンと背中に里見の重さを感じられるのが嬉しくて重みを感じる度にニヤけそうになる顔を押さえるのに必死だった

「・・・」

そしてふと里見に視線を移した時、真剣な顔の里見に目を細めたが里見の手元を見てそこから目が離せなくなる

里見の携帯がいつものものと違うのだ

機種変更?とも考えたが、里見のいつもの携帯は朝、見たばかり。だから、これは新しい、須野が存在を知らなかった携帯

「なぁ」
「・・・え?・・・あ、え?何?!」

いつの間にか里見が自分を見上げていることに気付いて慌てて里見に視線を移す
至近距離の里見が少し上目遣いで瞳に自分を映していることが判って、ゾワリと背中に恐怖に似た快楽が上ってくる
この美しい里見が、今、自分しか映していない事実に震える程愛しさを感じてしまう・・・仕事上、普段から美しいもの、人に触れる機会は多い。でも、どれも、誰も里見程の美しさを感じない。彼の魅力を外に出さないでいいのかという疑問と誰にも見せたくないという思いが交錯しぶつかり合う

「ぼーっとしてんな」
「あ、ううん。そんなことないよ」
「さっきから本、1ページも捲られてねぇし」
「あ・・・アハハ・・・ホントだ」
「昔みたいにオレを見るのに忙しいっつーわけでもないよなぁ?お前、今、オレの顔見てなかったし」
「・・・里見がね、僕の体にトンって体重掛けてくる瞬間待つのにドキドキはしてた」
「ふはっ!お前ブレねぇなぁ?」

里見の笑顔に須野も微笑む。でも、やっぱり里見の新しい携帯が気になって里見の腕に手を絡ませる

「んー?」
「携帯・・・」
「あぁ?これ?」
「新しいやつだよね・・・?」

里見を束縛している自覚はあるけれど、口に出すのは毎回怖いコト。束縛が嫌いな里見が自分をめんどくさくなることが怖いから・・・でも、聞かずにはいられないから震えそうな声を偽って自分じゃない自分を作り出しながら里見に尋ねる

「最近、葛西関係で交友範囲広がったからな・・・んで、みんなにみんないつもの番号教えるのもめんどくさいからプライベート用に買った」
「プライベート・・・用・・・」
「んー」
「僕は?」
「・・・あ?」

須野の潤んだ目を見てギョッとしながら里見は頭を掻く

「・・・浮気とかじゃねぇって・・・」
「僕、知らないっ!」
「おい・・・相手見てもイイって。女もそりゃ連絡先入ってるけど面白そうな業種とか取材したい方面のコネありそうだったりする奴らばっかりだって」
「僕、その携帯の番号もアドレスも知らないっ!」
「・・・いや、いつものメインで使ってる方知ってんじゃん」

そう。知っている。でも、里見のことは全部知りたいから。本当は全部管理したい。身の回りのことも健康管理も全部全部須野がしたいこと。でも、そんな重いコト言えないから我慢しているだけ

「・・・あー、お前に教えるとめんどくさいからな・・・」
「めんど・・・」

胸が痛い。心が壊れそうなくらいに痛い・・・めんどくさい。里見がそう思うことは昔から判ってる。知ってる。それが嫌で、めんどくさいと思われたくなくて目を伏せると「判った」と小さく呟くとため息が聞こえてドンとソファに押し倒される

「・・・んなことぐらいで泣きそうになんの?」
「里見・・・ごめんね?」
「あー?」
「僕、めんどくさい・・・」

再び里見のため息

「んなの昔から知ってるし慣れた」

里見の煙草の香りがする唇が押し付けられて舌で唇を割られる

「ん・・・」

舌で上顎を舐められると快楽がゾワゾワと襲ってくる

「フハッ・・・お前エロい顔してる」
「だって」
「ココ・・・気持ちイイ?」

里見の指を口の中に入れられてさっき舐められた場所を撫で、擦られるとくすぐったいような感覚と共に快感で顔を歪める須野

「須野、お前エロい。可愛い」
「っうー・・・」

可愛いと言われて困ったように里見を見上げる。楽しそうに須野の口の中を弄んでいる里見のほうが可愛くて美しい・・・そう思うのに口の中の指に歯を当ててしまいそうで何も言えない。里見の美しい体に傷を付けたくないから。それが例え指先であっても・・・歯を当てて傷つけることなんて芸術作品に傷を付けるような気がして恐ろしい・・・






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相変わらずの須野と里見です

でも、お休みした後でこれ書いて思ったこと・・・


なんか私の中ですごい安定感っ!あぁ、すごい書きやすいよー須野に里見ぃーーー!そして葛西ーーーー!

みたいな。やっぱりつれキミ売れ僕が私、大好きっぽい
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