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つれないキミと売れてる僕11-30 - 08/06 Sun

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須野の嫉妬に溢れる視線に気付いて成正が顔を上げると須野に微笑みかける

「妬いてんのー?」
「・・・妬いてる」
「わー!須野くんそんな顔もできるの!意外と人間っぽいー!」
「僕は里見がいるから人間なんだよ」
「意味不明!」

須野は小さく笑いながら成正の体を里見から剥がし、牽制するように里見と成正の間に入る

「仕事してるときは俳優の誰にでもなれる須野 寛人なんだ。それ以外は里見でできてる。僕の全て。里見は僕の全て。里見がいなくなったら僕もいなくなる」
「・・・重っ!!!ホンット!!!重いっ!!!重すぎる!光くん!危険だよ?この人危険だよ?」
「知ってる」
「イイの?それも受け入れるの?大人だから?」
「・・・」

大人だから・・・考えるとそれは違うと首を振った

「他人に助言を求めたいとき、それが正しいかを見極めてほしければそれができる人間に尋ねる。でも、ただ自信が欲しいときは絶対に自分を信じて愛してくれてる人間に尋ねる。こいつは後者。須野は常にオレを褒め称え、自信を与えてくれる」
「オレだってできるよ!」
「いや・・・お前はオレを否定した」
「してないっ!」
「今回の詩、好きじゃないんだろ?」

「あ」という顔をして成正は顔を歪める

「須野はな、オレの作品全部褒めて愛するよ」

須野が大きく頷く。里見の全てが好き。愛している。里見の作品はもちろん、里見の髪の毛1本だって全部全部愛しい存在だから

「・・・オレだって光くんのこと大好きなのに」
「オレの周りはバカな奴ばっかりだな」
「里見にバカって言われるならバカでイイよ。僕は」
「オレは嫌だ!バカなの嫌だ!!!」
「・・・いや、お前、普通にバカだからな?」

里見の言葉に嘘泣き顔の成正が里見に抱きついてわざとらしい泣き声を上げ、須野がそんな成正を引き剥がすのに必死になっているのを見て里見は笑うと本当に自分は変わった。そう頭の隅で感じていた











「なーに拗ねてんだよ」

嵐のような成正が帰った後、食器を洗うためにキッチンへ行ったままなかなか戻ってこない須野にそう話し掛ける

「拗ねてないよ」
「拗ねてんだろ」
「複雑なの」
「あー?」

タバコを咥えると首を傾げた里見に濡れた手をタオルで拭くと里見の元へ行き、後ろからそっと抱きついた

「火、点けたばっかなんだけど?」
「うん・・・」
「なんだよ」
「神尾くんに抱きつかれてた・・・でも、僕のコト神尾くんに話してくれた・・・ヤキモチでいっぱいになったのに嬉しくて・・・複雑なの」
「おう・・・そ・・・だな」

昔の自分なら自分がどうして恋人のことが好きかだなんて話すことはなかった。ただ、見た目がイイだとかなんとか言って言葉を濁し、はぐらかすだけだった。あんなに正直に本当のことを成正に話してしまうなんて・・・と少し反省し、恥ずかしくなってくる

「里見・・・」
「うるさい」
「抱きしめて・・・くれない?」
「っ・・・」
「里見、僕のこと」

須野の瞳が不安で揺れるのを見て里見は煙草を灰皿に押し付けると須野の唇に唇を押し付ける

「お前に付き合ってたらずっと抱き締めなくちゃいけなくて仕事できねぇよ・・・」
「・・・」

それはこれからずっと好きだと言われてるようで須野は心からの笑顔を浮かべると「愛してる」と呟き里見を強く強く抱きしめた







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本気で糖度高すぎてこれを次幕でどう崩してやろうかと考えながらつい悪い顔になってる水尾でございます

明日、つれないキミと売れてる僕11幕最終話です
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