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里見くんの誕生日4 - 05/14 Thu

trackback (-) | comment (0) | つれないキミと売れてる僕番外編
誕生日前日、葛西は里見の部屋へ来ると里見の鞄を持って車へと運ぶ

「須野の荷物は?」
「知らね。あいつん部屋じゃね?」
「そっか・・・じゃあ須野ちゃん呼んで来てー。オレら先に車行くー」
「んー」

あの後、原稿を書ききった里見は気持ち良く部屋を出る

「須野ー、葛西がもう出るって」
「あ、うん」
「・・・何その声」
「や、何でもない」
「・・・ノド、痛めた?オレのせいか・・・」

須野は慌てて首を振る。酷使させられ、かなり咳込んだ為、痛めた喉は確かに里見のせいで、いつもと変わってしまった声ではあったが、里見に気負わせたくはない。それに・・・それを望んだのは須野も同じ

「悪ぃ・・・あんま喋んなくていいから・・・どーせ葛西がひとり喋ってるだけだろうし」
「ん・・・」
「須野、そんなんな程、オレの咥えたかったのか・・・」

また挑発的な里見の微笑みに須野は困ったように笑って里見の背中を押して部屋を出た

「え?須野ちゃん風邪?」

その質問に首を振る

「オレが喉の奥犯しまくったらこーなった」
「・・・光、それ、お前が言うと冗談に聞こえないんだけど」
「あー?冗談じゃねぇから」

里見の何も悪くないと言う顔を横目で見てため息をつく。須野もただ微笑むだけ

「痛みます?のど飴ならあるんですが・・・」
「貰っとけー」

須野の代わりに由梨乃にそう返事する里見。由梨乃は鞄からのど飴を取り出して須野に「どうぞ」と渡すとまた微笑んで前を向いた

「っつかさー!っつかさぁぁぁぁ!!!!なんで光がちゃっかり助手席座ってんのぉぉぉ?!ゆりちゃんが座るでしょ!普通!!!!」
「あぁ?女性はVIPだろ。後ろに決まってんだよ!」
「・・・あぁ、そうですか」

葛西はまたため息をつくと運転に集中する
仕事で疲れた由梨乃と喉を痛めた須野を休ませようという考えだったが、それを表立って見せないのが彼の優しさ

旅館に到着すると葛西は自分たちの荷物と里見の荷物を背負う

「須野、貸せよ」
「え?」
「オレの荷物は葛西持ってったから・・・お前のなんか鞄重そうだし」

手を荷物に差し出す里見に首を振る。持たせるわけにはいかない

「里見の誕生日なんだから・・・」

掠れた声でそう言うとまたいつものように微笑んで葛西の後を追う

「里見さん、行きましょ?」

由梨乃に背中を押されて出したままの手を引くと隠れ家のような素敵な佇まいのそこへ足を踏み入れた

「こちらでございます」

須野と里見が案内されたのは本館から歩いて5分ほどした離れ。2つあるという離れを須野と里見、葛西と由梨乃で使わせてもらえるという

「この道を道なりに行きますと専用の露天風呂がございます。ごゆるりとお過ごしください」

女将が頭を下げて去ると須野はあまりにもすごい部屋にため息を漏らす
こんな素敵なプレゼントを見た後では自分の用意したプレゼントがあまりにも安価で安易なものに思えてなんとも言えない気分になる

「須野!早速、風呂!行ってみねぇ?」
「うん」

須野は荷物を下ろして頷くと浴衣に着替え始めた里見を見てしばらく見惚れていた

「んー?」

視線に気づかれ慌てて首を振り、ジャケットを掛けると自分も浴衣に着替え始める

「お前の浴衣、生で初めて見る」
「?」
「お前、いっつも温泉だってかっちりした自前の服着てっから・・・雑誌でしか浴衣姿見たことねぇ」

里見の前で肌蹴た浴衣姿を見せたくなくてそう言えば来たことがなかったのを思い出す
今はそんな姿を見せてもイイと思えるのは成長だと気付き須野は笑った

「お前と温泉浸かるのも初めてだしなぁ」
「・・・」

須野はひとつ頷く。里見の体はもう何度も見た。きっと自制できるだろう。そう思っても緊張している須野をよそに足早に部屋を出て温泉へ向かう里見の後を早足で追いかけた


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里見の浴衣姿を想像してニヤニヤしてたのは私ですっ!
ところで、我が家にやっとWi-Fiがやってきました(遅)
今までモデムにルーターがなくて叶わなかったWi-Fi!なんで無線使えないんだと友人と悩んで原因不明だったX年前を思い出し泣けてくる(しかも水尾も友人も元SE)なんて簡単な理由だったんだ!!!ムッキー!
というわけでやっと座って作業できる日がやってきました。えぇ。快適です。とてもとても快適です♪
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