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共に祝う日10 - 08/17 Thu

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自分の中にも感情があると知った。胸の痛みを感じるのも知った。興味があるのは同じ誕生日の田町だけ・・・だからもし、暴かれたらもっともっと夢中になる気がして。自分じゃ乗り越えられないものを田町が乗り越えさせてくれる気がして・・・

「もっと抵抗しねぇの?」
「っ!!!・・・しても・・・無駄だろ・・・力じゃ敵わないんだから」
「んー、確かに?オレ、増田よりも体重あるし、薄っぺらなお前よりも力あるけど、これじゃ同意しているとしか思えねぇよ?」

試しに腕に力を入れてみる。振り払うように押さえ込まれている腕を持ち上げようと・・・でも、余計に力を込められてやっぱり無駄だったと力を入れるのを諦める

「やっぱりオレのコト好きなんだろ?言えよ。オレのコトが好きって」
「お前の思い込み」
「逃げたきゃ自由な足でオレのコト蹴り飛ばせばよくね?」
「・・・」

気付かなかった。足は自由で、この体勢から上手く力が入るかは判らないけれど、急所を狙うこともできたはずで。でも、田町が痛いのは・・・可哀想で

「まず認めろよ」
「何をっ」
「好きって・・・確かにセックスは生々しくて汚くてドロドロだ。でも、ひとつになりたい願望、あんだろ?好きな奴と繋がりたいって願望、お前にもあんだろ?目に見えない心の繋がりだけじゃなくて。体と体をホントに目に見える形で繋げたいって」

じわり・・・下肢に感じる熱・・・繋がりたい・・・彼女に感じなかったこの感覚・・・生々しくて汚くて。苦手だと思っていたのに、夢で田町にされたことは嫌だと思わなかった・・・どこか安心感も感じていて・・・

「手、離せ・・・」
「・・・離してほしい?」
「離して・・・」

震える瞳が今にも泣きだしそうで田町はため息を吐きだすとそっと掴んでいた手を離す。欲しくて白い腕・・・今までの彼女よりも細く、白い腕。骨ばっていてどこにも柔らかさを感じなかったのに、血管の浮いた首だとか、酷く浮き上がった鎖骨が扇情的に見えてしまう

増田の解放された両腕はすぐに増田の顔を覆って体を震わせる増田が泣いているのだと判る

「・・・そんなビビった?」
「・・・」
「ん?なんか言った?」

同じ誕生日の女性が現れたらその女性を好きになる。付き合える・・・そう言われて、自分自身には全く興味を持ってもらえなかったのだと思うとそれが悲しくて、酷く腹が立った・・・増田の長い睫毛だとか、どこか中性的な外見だけじゃなくて、最初からきっと田町も親近感を感じていた。同じ生年月日の相手・・・

「なぁ、増田・・・」
「好き・・・だよ」
「・・・え?」
「お前が言わなかったら気付かないでいられたのにっ・・・こんなに苦しいもんだって知ることもなかったのにっ・・・」

増田の顔が見たくて頭を抱えている両腕を剥がそうとするのにどうにも剥がせなくて床に転がったままの増田を逃げられないように覆いかぶさる

「初恋?」
「・・・判んねぇよっ・・・でもっ・・・でも・・・オレは知らない・・・セックスなんて気持ち悪い・・・でも、でも・・・」
「オレとはしてみたい?」
「嫌だ・・・怖い」
「・・・あー、うん。さっき怖がらせた。悪い・・・顔見せて?」

田町の言葉に腕を緩めると優しく腕を取られてさっきとは違う力で顔の前から腕を退けられる

「じゃあ、まず、増田の判ってることから順番な・・・」
「・・・?」
「キス、したことあるんだろ?」
「あ・・・」

夢で見た優しく微笑む田町・・・実際に見たかったこの顔・・・夢だけじゃなくて、実際に・・・いや、これは夢なのか・・・夢と現実が判らなくなる

「ほら・・・」

唇をつけられる・・・正直、唇という粘膜が合わさるのも好きじゃなった。気持ちイイという感じはどこにもなくて、相手の唾液でヌルヌルする感覚が苦手だった・・・でも、今は違う・・・
柔らかい唇が触れて暫くすると舌で唇を舐められて・・・自分から唇を開いて田町の舌を受け入れる

「何・・・キスでそんな顔になっちゃうんだ?」
「え・・・」
「トロトロになっちゃってんだろ・・・」

自分がどんな顔になっているのか判らなくて酷く恥ずかしい・・・でも、あの日からずっと感じていた胸の痛みはいつの間にかなくなっていて、今、気分は悪くない

「・・・あー、マジでやばいかも・・・増田ならホント男とかそういうのなくイケちゃう・・・」
「っ・・・」
「あぁ・・・違うな・・・」

ニッと笑った田町がそっと増田の頭を撫でる

「オレも増田が好きだってことなんだな。多分」












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書き直そうと思ったのは、最初オレ様っぽくしようと思っていた田町が女々しくなってたから。で、書き直していてやっぱりオレ様って私向いてない・・・と思いました

いや、でもたまに書きたくなるんだよなぁ・・・
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