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ごーすとばすたー3 - 03/09 Mon

trackback (-) | comment (0) | ごーすとばすたー
翌朝、目を開けると山内の姿はなかった

それは高木にとって「やっぱり」な結果であって大して驚くこともない


「勝手に逝きやがって・・・ホントお前は最後まで・・・」

誰もいない部屋に向かって呟く高木・・・




山内は、山内 佑太は数年前に川に流されたネコを助けて死んだ
昨晩現れたのは山内の霊

思い残した想いはきっと高木への想い・・・
それを遂げた山内は成仏してしまったのだろう

高木の心に大きな穴をあけて


「佑太っ・・・」


思わず涙を零す
昨晩確かに抱いた彼はココにいた・・・
もしかしたら、成仏できてなくても自分が『見えなくなった』のか?とも思う

しかし、どちらにしても山内はいない

見えない


感じられない


「佑太っ・・・バカヤロっ・・・オレだって・・・オレだって・・・」


自分の気持ちを伝えればよかった「ずっと気付いてた」そして「オレも好きだ」と・・・

後悔すればするほど心の穴は広がっていくようだった



「・・・佑太っ」
「・・・はい」
「・・・は?」
「ごっめーん、そーちゃん・・・」
「・・・ちょっと待て・・・なんで・・・」

突然ベッドの上で正座している山内が現れて土下座する

「・・・えーっと・・・成仏した気でいたら・・・追い返された」
「は?っていうか・・・なんでオレ・・・見えて・・・」
「あっはー・・・なんかこれも『見えなくなる方法』じゃなかったみたいだねぇ・・・」

見えている・・・さらに成仏もできていない・・・

全てが失敗だったのか!という怒りと消えなくてよかったと思う気持ちがせめぎ合う

「オレさー・・・天国行き予定だったわけー・・・でもさー・・・やっぱり人と交わるのはよろしくないみたいー」
「・・・じゃあ」
「あ、地獄はイヤだって言ったら『お前はなんか地獄でも愉しみそうだから人のためになることしてからまた来い』って言われちゃってー」
「それって・・・」
「あぁ、閻魔!」
「呼び捨て!?」

思わずツッコんでしまうほどあっけらかんと話す山内
相変わらず。昔と変わらない。失敗してもどこ吹く風・・・

そんな彼といるのが一番楽しかった

「でもさー、もーオレ死んでっから人の役に立つことってなにかなー?って聞いたら『悪霊退治』とか言いやがんの。ホント自分たちの仕事楽にしよーとしてるよあいつー」
「・・・閻魔大王様をあいつ呼ばわりするから地獄来んなって言われたんじゃ・・・」
「そーかなー・・・どーかなぁ・・・でも、まぁ、そんなこんなで・・・しばらくお世話になりたいと思います」
「・・・は?!」
「え?だって、オレ、基本的に誰にも見られないじゃん?どーやって悪霊探すのさ?そーちゃんが仲介役やってくんないと?」
「・・・おい・・・」
「オレがこーしろーって言ったところで聞こえないしー?」
「・・・おい・・・」

ニコニコした山内はまた高木の腕に腕をまわして「いいよね?そーちゃん?」と言う・・・条件反射のように「あぁ」と頷いてしまって


「いや!ムリ!ムリだろそれ!!!!!」


と撤回してももう効かない

「そーちゃんならイイって言ってくれると思ったよー!だーいすきーーーーーっ!」




そんなこんなで彼らは人知れず悪霊を退治するゴーストバスターになったっていうお話はこれでおしまい。
彼らが悪霊相手に四苦八苦するのはまた別のお話。



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続くかもしれないけどきっと続かない・・・いや、どうしようかなぁー(優柔不断)
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