青春はプールの中で12-9 - 02/20 Tue
「気持ち悪い・・・?・・・え!はぁぁぁぁ?!」
吐き気と頭痛で目を覚ました栗山が体を起こすと今置かれている状況を把握した後大きな声を上げた
見覚えのある部屋。飲んでいた部屋ではないのは確実で、どうしてここにいるのか全くわからなくて慌てて自分の姿を確認する
昨日と同じ洋服・・・とりあえず、洋服を着ていることに安堵し、それで安心するのは早いと首を振った
何をしたのか、何を言ったのか全く記憶から抜けている・・・
「起きたか」
「っ!!!な、なんでいるのさ!今日は女の子たちと楽しむんじゃなかったの?!」
「はぁ?」
散々泣いて好きだから行くなと言ったくせにと思いながら慌てる栗山を見つめる
「い、今から?だ、ダメだよ!もっと身だしなみには気を遣って!なんなの!そのだっさいシャツ!寝間着なの?!」
「断った」
「え・・・」
まさか
まさか
まさか
酔っ払う前、友人に唆されていたのは覚えている。でも、まさか・・・自分が行かないでと泣きついたというのか
「お前が言ったんだろ」
「え・・・オレ、オレがっ・・・何?」
柿内は暫く顔を青くしている栗山を見つめた後、酔うと記憶が飛ぶタイプかと察して鼻で笑う
本気にした自分がバカだったのか?いや、それでも本当に普段言うように自分のことが嫌いだけど可哀想だから来てあげている。というのならば昨晩のことはなかっただろう
「泣いてオレに明日行かないでーって・・・な」
「っっっ!!!オレ・・・が?!」
顔を青くした栗山にため息を漏らす
「ほ、他にもなんか・・・言ってた?」
「あー、言った。言った言った」
痛む頭と胃がぎゅっと締め付けられて今すぐ逃げ出したくなる
隠して蓋をして完璧・・・?自分の完璧とは何かと問いたくなる
「柿内くんに彼女できたらご飯食べられなくなっちゃうからヤダぁー!って」
「・・・え?」
「で、勝手にオレの布団で寝るわ涎垂らすわイビキに寝言酷くて寝れなかったっつーの!だから起きたなら退け。寝る!」
「・・・ご、ごめ・・・」
肝心なことは言わなかったことに安心して布団に寝転んだ柿内を見つめる
「オレが・・・行かないでとか言ったのは、もちろん冗談って言うか」
「うっせぇ!オレは寝る!」
「・・・うん」
言い訳をしようとしたけれど遮られて口籠る
上手い言い訳なんて思いつかなかったから助かったと思いながら・・・
栗山の心が判らない柿内。昨晩のが本心なのか判らない。本心なら本気で向き合ってやるべきだと思った。あの時、柚木が自分にしてくれたように栗山にもなんらかの答えを改めて出すべきだと
昨晩、何を言ったのか本当のところが判らなくて怖い。柿内の様子だと好きだとか隠していたい感情は話していないようだったけれど、それが真実かは判らない。柿内が優しさで「なかったこと」にしてくれるのは以前にもあったことだから
「・・・」
「・・・」
2人ともどことなく何も言い出せずに柿内は目を瞑り眠ったフリをし、栗山も頭が痛くて眠ったフリをした

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吐き気と頭痛で目を覚ました栗山が体を起こすと今置かれている状況を把握した後大きな声を上げた
見覚えのある部屋。飲んでいた部屋ではないのは確実で、どうしてここにいるのか全くわからなくて慌てて自分の姿を確認する
昨日と同じ洋服・・・とりあえず、洋服を着ていることに安堵し、それで安心するのは早いと首を振った
何をしたのか、何を言ったのか全く記憶から抜けている・・・
「起きたか」
「っ!!!な、なんでいるのさ!今日は女の子たちと楽しむんじゃなかったの?!」
「はぁ?」
散々泣いて好きだから行くなと言ったくせにと思いながら慌てる栗山を見つめる
「い、今から?だ、ダメだよ!もっと身だしなみには気を遣って!なんなの!そのだっさいシャツ!寝間着なの?!」
「断った」
「え・・・」
まさか
まさか
まさか
酔っ払う前、友人に唆されていたのは覚えている。でも、まさか・・・自分が行かないでと泣きついたというのか
「お前が言ったんだろ」
「え・・・オレ、オレがっ・・・何?」
柿内は暫く顔を青くしている栗山を見つめた後、酔うと記憶が飛ぶタイプかと察して鼻で笑う
本気にした自分がバカだったのか?いや、それでも本当に普段言うように自分のことが嫌いだけど可哀想だから来てあげている。というのならば昨晩のことはなかっただろう
「泣いてオレに明日行かないでーって・・・な」
「っっっ!!!オレ・・・が?!」
顔を青くした栗山にため息を漏らす
「ほ、他にもなんか・・・言ってた?」
「あー、言った。言った言った」
痛む頭と胃がぎゅっと締め付けられて今すぐ逃げ出したくなる
隠して蓋をして完璧・・・?自分の完璧とは何かと問いたくなる
「柿内くんに彼女できたらご飯食べられなくなっちゃうからヤダぁー!って」
「・・・え?」
「で、勝手にオレの布団で寝るわ涎垂らすわイビキに寝言酷くて寝れなかったっつーの!だから起きたなら退け。寝る!」
「・・・ご、ごめ・・・」
肝心なことは言わなかったことに安心して布団に寝転んだ柿内を見つめる
「オレが・・・行かないでとか言ったのは、もちろん冗談って言うか」
「うっせぇ!オレは寝る!」
「・・・うん」
言い訳をしようとしたけれど遮られて口籠る
上手い言い訳なんて思いつかなかったから助かったと思いながら・・・
栗山の心が判らない柿内。昨晩のが本心なのか判らない。本心なら本気で向き合ってやるべきだと思った。あの時、柚木が自分にしてくれたように栗山にもなんらかの答えを改めて出すべきだと
昨晩、何を言ったのか本当のところが判らなくて怖い。柿内の様子だと好きだとか隠していたい感情は話していないようだったけれど、それが真実かは判らない。柿内が優しさで「なかったこと」にしてくれるのは以前にもあったことだから
「・・・」
「・・・」
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なんていうか、水尾がお酒好きだからか(夜のPC作業はビール片手だし)大抵のキャラクターに飲み方だとか酔い方に設定があるっていう・・・他にもっと設定すべきところあるよね?!みたいなwww
あ、水尾は泥酔すると記憶が飛ばないどころか逆に自分の酔って言った言葉一語一句覚えてて翌朝「やっちまったぁぁぁぁぁああああ」と反省するタイプです(ホントどうでもイイ)
あ、水尾は泥酔すると記憶が飛ばないどころか逆に自分の酔って言った言葉一語一句覚えてて翌朝「やっちまったぁぁぁぁぁああああ」と反省するタイプです(ホントどうでもイイ)
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