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青春はプールの中で12-30 - 03/13 Tue

trackback (-) | comment (2) | 青春はプールの中で
「へぇ・・・じゃあちゃんと働いてんだー」
「なーに?!ちゃんとって!!!失礼だよー!」
「や、だって新井さんだから」

出張の江口に同行して栗山の住む所の近くまで来たから。と栗山の元へやって来た新井

「まぁ、ちゃんとやれてるのは江口のおかげだけどさー」
「いいのー?但馬さんヤキモチ妬くよー?」
「あはっ!大丈夫ー」

そう言った新井は自信に溢れた幸せそうな笑顔を浮かべて栗山も微笑んだ

「それではーちゃんはカッキーと」
「あ!そうそう!ねぇ!こないだ学祭あったんだけど、男のミスコンでとうとうオレ4連覇したんだよね。ほら!写真見て見て」

言葉を遮るように携帯を見せる栗山。仕方なく写真を見て「ナニコレ!」と叫ぶ

「すごいっしょー?オレ超かわいいでしょー?新井さんの女装上回ってない?!いやー、新井さんのあの恰好もめちゃくちゃ可愛かったけどー!」
「や、はーちゃんホント可愛い」
「でっしょー?っていうか2年の時に殿堂入りしたんだけどねー。でも3年でも王者として出たらなんか投票枠無かったのに優勝しちゃってーそしたら今年出ないわけにいかないだろ!って感じでさぁ・・・そしたらホント見事4年間完封勝利!くらいの・・・やっばいね。オレ自分でも結構いいと思うもん」

写真の栗山は青いドレスを纏い王冠を被った美女。そして画面を切り替えると清楚な美人が写っていた

「はーちゃん、元々素材は最上級だとは思ってたけど女装が似合うかってまた別だよねー」

幼少期には女の子の格好をして育ったのを思い出す。だから似合う。というのはまた別だとは思うけれど

「去年のはねぇ・・・待ってねー、今探すー」
「はーちゃん」
「うん?」
「カッキーとうまくいってる?」

今度は遮られず聞けた。そう思いながら栗山を見つめる

「柿内くんとー?そりゃ・・・って新井さんに隠しても無駄だよね」
「上手くいってないの?」

瞳を震わせた新井に何度も首を振る栗山。上手くいっている・・・上手くはいっている

「心配させたいわけじゃなかったんだよ?!大丈夫!問題はないよ!!!ただ」
「ただ・・・?」
「オレ・・・魅力・・・ないっていうかほら!新井さんみたいに色気ないっていうか」
「あるよ!だってこんな美人じゃん!」

写真を指す新井。ドレスの自分を見つめて唇を噛む

自分でも女装したらすごく美しいと思う。でもそれだけ。何も感じない。確かに自分に欲情するとは思えないけれど、判らない・・・どうしたらイイのか判らない

「でもさ、流ちゃんも可愛いけど色気とはまた別だったっていうか」
「うん」

確かに、柚木に色気があったかと問われれば考えてしまう。でも、そんな柚木に柿内は興奮し、愛した。何が足りない?全部。身長だって全然違う。体型だって痩せてもない。顔だって

「はーちゃん」
「うん?」
「オレはねー、抱かれる方が好きだからさー、誰かを抱きたいとか思ったことないけどはーちゃんは美人だし、色気だってあると思うよ!っていうか大抵の男が但馬に声を掛けたってオレは勝つ自信ある!でも!でもね!はーちゃんが但馬のこと・・・ダメだよ?但馬取ったらダメ!」
「え!ええ?!あり得ないし!!!」
「うん・・・ただ、はーちゃんとライバルになるのは怖いってこと」

潤んだ瞳が事実を言っているのだと判って栗山はひとつ頷いた

色気はある?他の人には通用する?なら、どうして柿内にはなにも届かないのか・・・

「カッキーってさ・・・奥手っていうか」
「うん。大丈夫。判るよ。別に焦ってるわけじゃないんだけど」
「ううん!オレ判るの!但馬が全然手を出してくれなかったときすごくすごく不安だった!っていうかオレのこと本当に好きなの?!みたいな。だから抱けないなら別れる!とまで言ったの。但馬を苦しめて、オレも苦しんで・・・だから判るよ」

苦しい。不安。自分のことが好きなのか判らなくて怖い
求めたくて求めて欲しくて与えて欲しくて与えてもらえなくて

「でもね、はーちゃん。魅力がないだなんてことないからね?これは本当。但馬に会わせたくないもん。オレとはーちゃん体型だって似てるでしょ?腰とかお尻とか・・・だからね、はーちゃんがオレに色気感じるならはーちゃんも同じようにあるはずだよ」
「・・・うん・・・ありがとね。ごめんね?オレね、本当に今でも十分幸せなんだ。本当に。大体オレ、男と付き合うなんて絶対ヤだったのに叶わないと思ってた人と付き合えてるんだよ?新井さんだけに言うけど絶対内緒だけどこれ、最初で最後のオレのわがままな恋愛だからね!幸せに決まってるじゃん?」

新井は少し微笑んで栗山の頭を撫でた

可愛い弟のような存在。本当の弟の未来のために追い出されたからこそより可愛がる存在。そんな栗山が柿内を好きだというならば親友の元カレでも本当は親友と元鞘に戻って欲しいと願っていても応援する

やっぱり柿内の隣には柚木の方が似合う。そう思いながら








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そして唐突に現れる新井www

大抵のことは栗山、酒井に相談できると思うんだけれど、こういう話はカッコ悪くて酒井にできないハズだから新井に登場してもらいました
新井は栗山のコト大事な弟みたいに思っているけど栗山<<<柚木って感じで更に言うと心の中では栗山<柿内って思ってたりすると思う・・・っていうことをここで書くいつも通りの水尾
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comment

切ないねぇ〜 : あや @-
栗山くんの気持ちもわかるけどなぁ〜
でもさぁ…心にいる人を追い出すと言うか
忘れるのは難しいよ。
嫌いになって別れた訳じゃないし
アタシも新井さんと同じく柚木さんと
柿内のカップルがいいな
柚木さんとヨリ戻す?
そう願って読んでます。
栗山、ごめんよ
2018/03/13 Tue 05:40:37 URL
Re: 切ないねぇ〜 : 水尾 央 @-
>あや様
コメントありがとうございます^^
心に住み着いている人間を周りが引き摺って追い出すのはきっと難しいですよねぇーうんうん

私が思っている以上に柚木のほうがイイ!って方が多くて私は嬉しいけれど栗山の不人気(というわけでもなさそうですが)具合に吹き出しそうなのを必死にこらえながら書いておりますw
2018/03/15 Thu 21:52:44 URL

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