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青春はプールの中で12-49 - 04/04 Wed

trackback (-) | comment (0) | 青春はプールの中で
「あ、おかえり!流ちゃん!」
「ただいま」
「どーするー?オレ、カズくんの部屋泊まるけど流ちゃんも一緒にどう?」
「いや、タクシー捕まえて駅まで行けばまだ電車で帰れる」

柚木は首を振って荷物を掴む
但馬が柿内に目配せし、柿内は少し考えて口を開いた

友達だから。疚しいことはないから。それにこのまま離れてしまうというには寂しすぎたから。もう少し、もう少し時間が欲しかったから

「だから、明日、送って行くって」
「いや、でもこいつらの邪魔したくないし」
「・・・オレ泊まってんのすぐそこの旅館なんだけど・・・もともと葉月も来るかもって最後まで悩んでたから」
「お前!なんつー贅沢なんだよ!」
「うっせぇよ!あいつの性格、いきなりやっぱり行く!とか言い出すかもしんねぇだろ!で、部屋取ってねぇってなったらめんどくせぇ!」
「だからって・・・甘やかしすぎ」

甘やかしすぎ。それは柿内の愛し方だから。と柚木は過去を思い出しながら小さく笑った。栗山のことを愛しているのだ。柿内は栗山を大事にしている。判っていたつもりなのに実際聞くと苦しいのはその位置に自分がいないから。柿内の大事な、甘やかす相手が自分じゃないから

「・・・じゃあ、足もまだ痛ぇしお言葉に甘えようかな」
「足?!なんだよ。まだ痛むのか?そういう事は早く言え!病院は行ってるのか?っていうか、病院に痛いっつーこと連絡してあるか?」
「や、そうじゃなくて」

新井がクスクス笑いながら柚木の肩を掴む

「流ちゃんねー、昨日、野球の試合でねー、すっごいカッコ良くスライディングしてキャッチャーとぶつかって捻挫したのー」
「・・・あんた、体格差、考えてんのかよ。どーせ吹っ飛んだだろ」
「いやいや、見事な逆転の1点だったんだっつーの!それに軽い捻挫だし!」
「向こう見ずなのは相変わらずかよ。ったく周りが心配すんだから考えろっつーの」

そして再び新井はクスクス笑って首を振る

「流ちゃん、怪我隠すの上手でさー!最後まで攻守ともにすごかったのーだからねー、流ちゃんのケガのコト知ってるのオレだけー!」
「・・・」

呆れた。相変わらずの性格に。皆を心配させないように。とまで考える柚木の性格

「あ、でも、柿内の泊まってるとこ!温泉あるし!効能に捻挫打ち身含まれてるから柚木さんもゆっくり温泉浸かってきたら?」
「温泉かぁー!いいな。温泉!」
「なかなかいい湯だぞ」
「柿内!また温泉ついででいいから遊びに来い。でも今度は連絡しろよ?」

柿内は笑って但馬の肩を叩くとカーディガンを掴んで柚木の背中を叩いて行こうと促した

「流ちゃん」
「ん?」
「頑張ってね?」

新井の言葉に「何を?」とは聞かない代わりに優しく笑う

頑張れない。新井の思うようには頑張れない。でも、今度はこの友情を壊さないようにしよう。と誓う
柿内がいると弱くなる。そんな自分を消すように強く、強くなるよう努力し、今まで来た。だからもう大丈夫。柿内の優しさに甘えすぎない。恋人でもないから。友人として柿内に頼り、頼りにされるようにするだけ





柿内の泊まる部屋に入ると周りを見渡してため息を漏らした柚木

「お前、さては本気で給料いいな?この連休にこんな部屋!」
「あー、まぁそれなりに?っつか実際、使わなきゃ金って貯まるんだよな」
「いや、使うだろ・・・まぁ、お前だもんなぁ・・・」
「なんだよそれ」

早速風呂の準備をしだした柚木に柿内もそれ以上聞かずにバスルームからタオルを持ってくる

「っ・・・」

浴衣に着替えようとしている柚木の体を見て息を飲む

思った以上に浮いた骨が痛々しい

「あー?何?なんかついてる?」
「・・・骨」
「あぁ。そりゃ昔からだろ」

確かに学生時代から細くて骨張っていた。でも、これは違う。どうしてこの状態で動き回れるのか判らない程の異常なほど出ている骨。これでよく野球でスライディングできたものだと思うほどの痩せ方

「柚木さん」
「何?お前、着替えねぇの?」
「明日っ!」
「明日入るのか?」
「あんたの部屋行って飯作る」
「・・・ハハ・・・マジかよ。部屋片付けてねぇわ」

柚木は笑って帯を締めると引き摺る裾に柿内が吹き出す

「チビなのも相変わらずだな」
「なんでこの部屋の浴衣Lしかねぇんだよ!」
「予約するとき聞かれたから?オレも葉月もLだし」
「でけぇの自慢すんな!バカ」

柚木から受けるこの蹴りも久し振りだと思いながら柿内は笑った







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50話目前っ!!!そしてここに来て色々と書き直したい!っていう悪い癖がぁぁぁぁぁ

この後も結構書いてあるんだけどそれを全消去してしまいました。アハハハアハハハハハーーーー!前までのを結構長いコト読み返してたらあ、違うわ。こうじゃない・・・と書き直すことにーーーー折角余裕あったのにー!折角余裕あったのにーーーーっ!また自分で自分の首を絞めるんだーーーいっ!でも、最後だもの。満足いく内容にしたいもの!
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