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青春はプールの中で12-57 - 04/24 Tue

trackback (-) | comment (0) | 青春はプールの中で
辞表の書き方を調べて書き終わった頃、休憩所の自販機でコーヒーを買おうと柿内は休憩所へと足を向けた。とりあえず書いたはいいけれど、これをどう提出すればいいのか考える。やはり何か言いながら提出すべきなのだろうが、それを部門長である春川にどう言えばイイのかを悩む
まさか、本人にあなたとの関係を疑われるのがめんどくさくなったから。だなんて言えそうにない

「マジマジ!呼び出しくらってた!」
「えー!でも分かんないじゃん」
「いやいやーオフィスラブはやっぱヤバいってー!人事部が動く程だよ?っつかもーさ!なんていうの?普段からアイコンタクトで繋がってる!みたいなさ!」

足が自然に止まる
言いたい奴には言わせておけばいい。勘違いしている奴は放っておけばいい

いつもだったら気にしない柿内。噂話の中心でもいつものようにズカズカ目の前を歩き自販機を使えばいい・・・けれどできないのはこの声を知っているから

友人に恵まれた

柚木と出逢ってから見習うように丸くなっていった性格のおかげか今まで人に恵まれてきた。助けになってくれる、親身になってくれる友人が傍にいた

心配し、気に掛けてくれる友人が・・・

「ねぇ、佐藤さん、さっき見せてくれた写真もう一度見せてくださいよー」
「んー?いーよー!ほらほらー」

信じたくなかった。声で判っていたけれど似た誰かの声だと思いたかった。名前を聞いても信じたくない。よくある苗字じゃないかと信じたくなかった

「あいつバカだよなぁー。女で出世棒にふるとかさー」
「まぁ、蓼食う虫もーとか言うし幸せならいいんじゃないのかなぁー」
「ふはっ!どっちが虫って言ってんの!」
「やばい!どっちも蓼っぽい!」
「んでさらにどっちも虫っぽいっ!」

噂の真偽を確かめに来てくれた。一緒に飲みにも行った。遊びに行くのだって

「でもさー、これリークする佐藤さん1番性格悪ーい!怖ーいっ」
「そうそう。だって普段仲よさそうにしてるじゃん」
「最初から嫌いだよ。あいつみたいなタイプ」

ぐらりと視界が揺れた気がして何か飲もうとしていたことなんて忘れて静かにその場から逃げるように立ち去る

慣れていたはずだった。いや、嫌われるのが怖くて自分で一線を置き、ワザと嫌われるように振舞って来た。言葉遣いも態度も全部。そんな自分が寂しくて嫌いで変わろうとして柚木を見習って・・・

でも結局柚木にはなれない

弱い自分を変えたかった

柚木を支えられなかった弱い自分を

甘えてくれる栗山を傍に置いて甘やかせる自分は強いのだと酔っていた。仕事に全力を注ぐことなくぬるま湯に浸かっていた。浸かりすぎていた

強くなれない

強くない

人は弱い

いや、自分は弱い

弱いのは自分だけ





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やっぱり佐藤悪者だったっ!

拍手コメで頂いた柿内のスパダリ検証座談会の提案がもうツボすぎてダメwww
でも検証するまでもなく柿内はスパダリだよ?w

っていうか、スパダリって何?柿内のコトでしょ?違う?違うの?!
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